マーク・ウエーバーが、インディカーはダン・ウェルドンの死亡事故から学び、安全性を高めなければならないと語った。また、F1はインディカーより安全だと思うが、リスクがあることは承知しているとも述べている。
ウェルドンは16日、ラスベガス・モータースピードウェイでのインディカー決勝中、15台がからむ多重クラッシュに巻き込まれて命を落とした。
「インディカーは日曜のクラッシュから厳しい教訓を得ることができる」とウエーバーはBBCでの自身のコラムにおいて記している。
「オーガナイザーがやるべきことは、あの状況においてマシンが地面から浮き上がり、空中に舞い上がらないよう、対策を行うことだ」
「僕はオーバルでレースをしたことがないが、オーバルのレースを経験した大勢の人々と話したことはある。彼らが嫌っていることのひとつは、マシンが密集した状態でのレースだ。特にラスベガスのようなショートオーバルでそうなることを嫌がっている」
「ああいうコースでスリーワイドで走るのは本当のレースではない。スリップストリームが発生し、上位でも下位でもドライバーたちはラインを変えようとする。そういう状況のなかではああいうことは起こりうる」
「あるスピードでは問題なくて、誰もひどいけがはしない。でも220mphでオープンホイールに乗っていると、マシンが5、6メートル空中に舞い上がり、誰かが重傷を負うこともありうる」
「30台ほどのシングルシーターが、テール・トゥ・ノーズで、ブレーキが冷えた状態で走るなんて無理だ。ドライバーたちはこの点を検討してほしいと思っている」
ウエーバーは、F1はインディカーやMotoGPより安全であると思うが、リスクがあることは認識していると語った。
「F1では安全性への取り組みが長い年月をかけて行われてきた。それに、インディカーとは全く違うタイプのレースだ」
「誤解しないでほしい。リスクがあることは分かっている。バレンシア(でのヘイキ・コバライネンとのクラッシュ)では僕はどうなるか分からなかった。それは明らかだ。でも(F1は)インディカーより安全だと思う。ラリーやMotoGPと比べても、この問題に関してはそういえる。だから自信を持ってレースができるんだ」