F1第2戦マレーシアGPのフリー走行2回目は、レッドブルのマーク・ウエーバーが1回目に続きトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は14番手で初日を終えている。
現地時間午後2時から始まったフリー走行2回目の天候は晴れ。気温32度で路面温度は43度まで上昇、湿度51%のドライコンディションとなった。このセッションからフォース・インディアはポール・ディ・レスタが復帰。トロロッソのセバスチャン・ブエミとチーム・ロータスのヘイキ・コバライネンも今グランプリの初走行を迎えた。
90分のセッションが始まると各車は序盤から計測ラップを重ねていき、開始10分過ぎにはマクラーレンのルイス・ハミルトンが1分38秒台のタイムで早くもトップに立つ。ハミルトンはピレリが追加で持ち込んだエキストラハードタイヤを装着している。
一方、朝のセッションでブレーキまわりのトラブルに見舞われたロータス・ルノーの2台とヴァージンのジェローム・ダンブロジオはセッション開始後もピットに待機したまま。この3台については、ニック・ハイドフェルドのマシンがブレンボ製のブレーキパーツで、ビタリー・ペトロフとダンブロジオはヒトコ製のものを使用していたと見られている。
開始20分過ぎ、ウイリアムズのパストール・マルドナドがオプションのソフトタイヤを初めて装着し、ハミルトンを上回りトップに浮上してくる。その後、ミハエル・シューマッハーが38秒台前半までタイムを縮めるが、セッション折り返しを前にソフトタイヤに履き替えたレッドブル勢が相次いでトップタイムを更新。シューマッハーのタイムをおよそ1秒上回ったセバスチャン・ベッテルをウエーバーがさらにコンマ2秒短縮してくる。
セッション中間、ロータス・ルノーのペトロフがマシンの修復を終えてコースイン。ハイドフェルドも残り30分を前にコース復帰を果たし、すぐにトップ10圏内にポジションを上げてきた。終盤残り25分過ぎ、依然としてトップはウエーバーで、それにソフトタイヤで好タイムを記録したジェンソン・バトンとハミルトンが2、3番手で続く展開だ。
苦戦が続くHRTはビタントニオ・リウッツィが11周でまたもマシンがストップしてしまい、ナレイン・カーティケヤンも途中白煙を吹くトラブルに見舞われた。ウイリアムズのマルドナドはピットに戻る際にピットレーンをコースオフしてウォールにクラッシュ、自らのミスで貴重な走行時間を失っている。
セッションの残り10分間は、上位陣の多くがソフトタイヤでロングランを行ったためにウエーバーのタイムを上回るドライバーは現れず、結局ウエーバーが初日2回のセッションをトップで終えることになった。可夢偉は1分39秒398で14番手につけ、チームメイトのセルジオ・ペレスが15番手という結果になっている。