バーニー・エクレストンは、アドルフ・ヒトラーの実行力を賞賛する発言を行ったことで誤解を生み、人々の気分を害したとして、謝罪を行った。
日曜に発売されたイギリスのタイムズ紙におけるインタビューで愚かな発言を行ったと、エクレストンは認め、同紙において謝罪すると共に、誤解であるとして釈明も行った。
「まずは謝罪したい」とエクレストン。
「私は同紙のインタビューにおいて、ヒトラーには物事を成し遂げる能力があったと述べた。この発言の引用に対する不満はない。実際に自分が発言したことだからね。ただし、それは私が言わんとしていたことではない」
「当然のことながら、(この発言は)ドイツをはじめ世界中のユダヤ人社会の大勢の人々の気分を害した。私を知らない人たちは、私がヒトラーが行った残虐行為を支持していると思っている。私を知る人たちには、私がうまく論点を伝えられずに多くの人々に誤解されてしまうようなことになり、思慮が足りなかったと言われた」
「ある意味では、私が言おうとしたことを説明してはいる。最近の政治家は実行力が乏しいということだ。彼らは自分を選挙で勝てるような状況に持っていこうとしているがために、本当の考えを伝えるよりも、常にある種の妥協を行うことを強いられている。その結果、深刻な経済危機に直面した時においても、成されるべきことが成されていないのだ」
「1930年代のドイツは経済危機に陥っていた。しかしヒトラーは経済を立て直し、アウトバーンを作り、ドイツの産業を確立した。彼には実行力があったと私が言ったのは、そういうことを言いたかったのだ」
「私は素晴らしいリーダーシップを持った人々、自らの信念に従い、有権者に真実を語る政治家を崇拝しているのであって、恐怖によって人々を支配する独裁者を崇拝しているのではない」