F1商業権所有者のバーニー・エクレストンは、ミハエル・シューマッハーにはもう少し時間が必要であり、本人の慣れやマシンのパフォーマンス向上など、条件が整えば、必ずやまた勝つことができると語った。
シューマッハーはこの4戦、チームメイトのニコ・ロズベルグにことごとく敗れている。ロズベルグは現在、ジェンソン・バトンに続くランキング2位なのに対し、シューマッハーは10位に沈んでいる。しかしエクレストンは、シューマッハーの可能性を信じており、彼がメルセデスと共にF1に復帰したことを喜んでいる。
「ミハエルのメルセデスへのカムバックは魔法のように素晴らしい出来事だ」とエクレストンはF1公式サイトのインタビューで語っている。
「これほど魅力的で、大きな成功の可能性を持つコンビネーションを他には知らない。たったひとつ思いつくのは、フェルナンド・アロンソとフェラーリの組み合わせだけだ」
エクレストンは、シューマッハーの不振は、マシンにも原因があるとともに、本人もまだ3年ぶりのF1に完全に慣れてはいないためであり、そのうち勝つことができると断言した。
「(メルセデスの)ノルベルト(・ハウグ)が真っ先に認めてくれるはずだが、ミハエルのリザルトは100%ミハエルに原因があるわけではなく、メルセデスがレッドブルやマクラーレンと同レベルの力を持っていないことにも原因がある。ミハエルを批判する者は間違っている。彼はもっと高いポテンシャルを持っている」
「ニコはとても才能のあるドライバーだし、ミハエルは3年も休みをとっていた。あと2戦ほど後に同じ質問をしてみてくれ。今の時点では、ミハエルを甘くみるな、と言いたい」
「ミハエルは、うまくやれると確信していなければ戻ってこなかっただろう。新しいマシンとタイヤに慣れる時間を与えなければならない。今は彼はまだ新人みたいなもので、今の仕事に再び慣れる時間が必要なのだ。だが彼はパドックに遊びに来ているわけではない。勝つためにここに来ているのだ。そして彼は再び勝つことができるだろう」