フェラーリは来季に向けてフェリペ・マッサとの契約を更新するというウワサとともに、新たにロバート・クビカと契約するというウワサも持ち上がっているが、マッサ自身は今はタイトル争いに集中しており、契約を急いではいないと述べている。
マッサとフェラーリとの現在の契約は今季末までとなっている。すでに契約更新に向けて動いているとの報道もあるが、一方で現在ルノーで活躍するクビカが来季フェラーリ入りを果たすのではないかというウワサもある。
「今の自分の状況にも、僕らチームの仕事の仕方にもとても満足している」とマッサは中国GPの週末にメディアに対してコメントした。
「去年の事故以前から新契約についての交渉は始まっていたが、話し合いを再度スタートさせている」
「でも(新契約を結ぶことを)それほど急いではいない。今はいいレースをすること、タイトルを争うことの方が先だ。そっちの方に気持ちが集中していて、契約については今の段階では急いでいない」
一方のクビカも、まだ来年の契約については全く考えていないと発言している。
「去年フェラーリ入りをウワサされ、今年もウワサが出ている。これまでのところこういったウワサは単なるウワサに過ぎない。このことについて話すのはまだ早い。今のところ来年のことはこれっぽっちも考えていない」
フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロは、フェラーリ599GTOの発表会の席でドライバー契約について聞かれ、次のように語った。
「契約について話すのはやめようではないか」とディ・モンテゼモロはイタリアのメディアに対して話した。
「まだ今年の選手権は始まったばかりだ。フェリペにはとても満足している。去年の事故から完全に復活し、現在は選手権をリードしている。アロンソについても非常に満足だ。コース上、コース外の両方のパフォーマンス、強いやる気、楽観的な考え方、高い集中力など素晴らしい。ふたりにはこれ以上ないほど満足している。日曜は熾烈なレースになるだろうが、フェラーリが高い競争力を発揮してくれるのを楽しみにしている」