ロバート・クビカの様態についてマネージャーのダニエル・モレリは、クビカの脳機能が完全な状態であることを確認し、すべてを理解していると彼の様子を語っている。
ラリー中のクラッシュによりクビカのシュコダにはバリアがめり込む状態となり、彼は右腕を部分的に切る重度の傷を負い、また右腕と脚もそれぞれ骨折した。
その後病院に搬送されたクビカは、サンタコロナ病院で7時間の大手術を受けたが、担当医のマリオ・イゴール・ロセッロ医師は手術の結果に“いい兆候”が見られるとしながらも、機能回復を確信できるまでにはあと数日かかるだろうと語っていた。
「ようやく彼と話をすることができた。彼は自分がすべてを理解していることを示した」というモリレのコメントをIVG.itが伝えている。
「脳の機能は完全な状態だ。なので私たちも非常に安心している。これなら本当に希望を持てる。もちろん、彼はまだ手と脚に強い痛みを感じているから、これからいくらか時間はかかるだろう」
一方で、ロータス・ルノーGPのチームプリンシパルであるエリック・ブーリエは、少なくとも開幕して2ヶ月の間にクビカがレースに出場することはないだろうと語っている。ブーリエの考えでは、5月に行われるスペインGPまではマシンをドライブすることはないという。
加えて彼は、開幕間近にクビカがラリーに参加することをルノーが認めていたことを再度繰り返している。
「クビカはラリーを心から愛している。もちろん我々はリスクを認識していたが、それは彼も同じだ。我々はロボットのような人間など望んでいない。その点については同意している」