キミ・ライコネンとフェルナンド・アロンソのクラッシュについて、オーストリアGPのレーススチュワードは両者お咎めなしの裁定を下した。

 クラッシュはスタート直後のオープニングラップで起きた。

 2コーナーの立ち上がりで突然リヤのコントロールを失ったライコネンが、左斜め後方にいたアロンソの進路を塞ぐようなかたちになり接触。そのまま、もつれるようにウォールへと流れた2台は、行き場をなくなったマクラーレン・ホンダにフェラーリが潜り込むようなかたちとなり、しばらく進んだ後にようやく停止した。

 映像では、ライコネンの不可解な挙動の原因がはっきりと確認できなかったが、調査を行ったFIAは、「ドライバーには一切責任がなかった」と結論づけた。

 ライコネンは、スチュワードのインタビューで次のように語っている。
「彼らは、何が起こったのかを知りたがっていた」とライコネン。
「ただ、僕が悪いにしてもそうでないにしても、結果は変わらない」
「ホイールスピンが起きて突然マシンが左に行ってしまったんだ。何が原因だったのか、正確なことは分からない」

 フェラーリは、ライコネンのマシンに何が起きたのかを調査しているが、現時点で正確なことはわかっていない。
 チームボスのマウリツィオ・アリバベーネは、マシン自体に問題があったのかどうかを尋ねられると、次のように答えている。
「正直、私はそうは思っていない」
「アロンソがキミに軽く接触したと思っていたのだが、どうやらそれも真実ではないようだ」
「アロンソには全く責任はない。彼のオンボード映像もどうやらないようなので、我々としてはキミの言うことを信じるしかないんだ」

「彼は、ホイールスピンが起きて、ああなったと言った。アロンソは接触していない」

 また、アリバベーネは、前戦カナダGP決勝でライコネンがアウトラップでスピンを喫した問題と今回の挙動が同じ原因によるものではないかとの噂も否定している。
「我々はそう思っていない」とアリバベーネ。
「今回はストレート上で起きた」

 アロンソは、ライコネンがソフトタイヤを履いていたことが要因になった可能性があると示唆している。
「僕の前にいたキミ(・ライコネン)はプライムタイヤでスタートしており、ターン2の出口でひどいホイールスピンを起こしていた」

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