ケータハムF1チームのオーナー、トニー・フェルナンデスは、2014年にリザーブドライバー契約を結んだロビン・フラインスを今年レースドライバーに起用することを真剣に考えていたと明かした。
22歳のフラインスは、2012年にフォーミュラ・ルノー3.5でタイトルを獲得、2013年にはザウバーでテストドライバーを務めていた。2012年にはフォーミュラ・ルノー3.5のタイトルの褒賞としてレッドブルでF1テストを行っている。
ケータハムは、21日、小林可夢偉と2009年の全日本F3選手権チャンピオンで昨年までGP2に参戦したマーカス・エリクソンをレースドライバーとして起用することを発表、その際にリザーブドライバーとしてフラインスとアレクサンダー・ロッシとの契約も明らかにした。
しかしフェルナンデスは、フラインスを今年レースドライバーに採用してF1デビューさせたいという強い希望を持ち、悩んだという。
「ロビンは若手ドライバーの中で最もエキサイティングな存在だ」とフェルナンデス。
「彼には大きな未来がある。彼と長期的な関係を築いていきたいと考えている」
「すぐにでも彼をデビューさせようという議論が活発になされた。慎重すぎるのはよくないのではないかと考えたのだ」
「彼にF1やさまざまな変化に慣れる時間を与えるというのは少し慎重すぎるかもしれないとの考えがあった」
ケータハムはフラインスのシミュレーターでの仕事に非常にいい印象を持ったといわれている。
チームはフラインスに今年何度かF1走行の機会を与えると明言しており、ヘレスで今週行われる今年初のF1合同テストでは、4日間のうち3日目の走行を彼に任せる。
テスト最初の2日間はエリクソン、最終日は可夢偉が担当する予定となっている。