KERSを搭載したケータハムの新車CT01を初めて走らせたヘイキ・コバライネンは、KERSが今年は大きな力になってくれるだろうと大きな期待を抱いている。
ヘレスでの今年初のF1合同テストで、コバライネンは前半2日間の走行を担当した。2日目に初めてKERSのテストを行い、予定していたプログラムを終了したコバライネンは、KERSはグランプリを戦う上でパフォーマンスの向上をもたらしてくれるはずだと語った。
「去年僕らはポイントを争えるポジションにはいなかった」とコバライネンはコメントしている。
「でもルノーやウイリアムズと戦ったとき、彼らに接近しても、僕には(KERSの)後押しがないため、オーバーテイクエリアに入って彼らにチャレンジすることができなかった」
「(KERSがあれば)そういう状況になったときに確実に役に立つはずだ。前のマシンと戦えると思う。さらに、前のグループの中で走り、後退せずに済むだろう」
2日目に139周を走破したコバライネンは、すぐにKERSになじめたと語った。
「今日(KERSは)とてもうまく機能したと思っている。最初にいくつかトラブルが起こると予想していた」
「僕はマクラーレン時代にKERSの経験は多少ある。導入したてのころには機能させるのが簡単ではなかったのを覚えている。でもレッドブルは本当に素晴らしいシステムを用意してくれて、(KERSは)1日を通して完璧に動いてくれた」
「(KERSを)使う習慣をすぐに取り戻すことができた。さまざまな温度でモニターし、バッテリーの持ちをチェックしたが、全く問題なかった。素晴らしい1日だったよ」
「KERSはとても貴重な存在になるだろう。あらゆるサーキットの平均でコンマ3、4秒を稼いでくれるはずだ。それより多いサーキットもあれば、少ないサーキットもある」
「でも一番重要なのはレースで戦っているなかでの効果だ。スタート、防御、オーバーテイク、そういった場面でとても重要になる。大きな助けになり、重要なツールになる。マシンにおいてとてもいい働きをしてくれるだろう」