ヘイキ・コバライネンは、ケータハムのリザーブドライバーに就任することで、将来F1レースドライバーへの復帰のチャンスが高まることを期待している。
ケータハムは17日、昨年まで同チームでレースドライバーを務めたコバライネンをリザーブドライバーのメンバーに加え、バーレーンとスペインでFP1に参加させることを発表した。
今年のレースドライバー、シャルル・ピックあるいはギド・バン・デル・ガルデと交代する可能性はないと断言するコバライネンだが、リザーブドライバーを務めることで将来F1に復帰するチャンスをつかめれば嬉しいと語った。
「今の時点ではレースをする予定はない」とコバライネン。
「今予定されているのは、金曜に走り、できるだけいい仕事をしてチームを助けることだ」
「もちろん将来はレースをしたい。ここにいることで、このチームや他のチームでレースシートの空きができたときにはチャンスが高まるだろう。だから僕にとってはいいことだ」
コバライネンは、レースシートを失った直後にリザーブドライバーのオファーを受けた時には関心がなかったが、長くF1から離れているうちに気持ちが変わったと語った。
「(リザーブの役割については)かなり前に話し合ったけれど、その当時僕はそういう役割に興味がなかった」とコバライネン。
「でも何カ月か家にいて他のドライバーたちが走っているのを見ていると、やってみようかという気持ちになるものだ」
「マレーシア直前にトニー(・フェルナンデス)と話をして、今でもまだチームのためにやれることがあるかと聞いたら『もちろんだ』と言ってくれた」
「それから割と早く話がまとまった」
コバライネンは、バーレーンの金曜、バン・デル・ガルデのマシンに乗る。ピックのマシンにはアップグレードが施され、コバライネンはアップグレードがなされていないマシンを走らせる。次のスペインGPではコバライネンはアップグレードバージョンでテストを行う。
「チームがまず知りたがっているのは、去年のクルマとの違いだ」とコバライネン。
「今年のレースドライバーたちは、マシンバランスが悪いと言っている」
「僕の最初の仕事は、クルマにバランスがあるのかどうかを確認し、何か対策がとれるのかどうかをチェックすることだ」
バン・デル・ガルデはコバライネンのリザーブドライバー就任を歓迎している。
「ヘイキは長い間このチームにいたから、今のマシンの状態をチェックし、問題がどこにあるのかを見るのに適任だ」
「扱いが楽なクルマではない。彼のフィードバックと感想を聞いてみたい」