BMWザウバーのテクニカルディレクター、ジェームズ・キーは、セーフティカー導入時の小林可夢偉へのピットストップ判断が、結果的にリタイアに繋がったとの考えを示した。
「セーフティカーが序盤に入ったとき、可夢偉をピットインさせるか、そのままやり過ごすのか判断を迫られた」とキーは語っている。「我々はそこで周りのライバルと同じように可夢偉をコースに留めることに決めたんだ」
「しかしながら可夢偉は、非常に遅いペースで走っていたミハエル・シューマッハーの後ろで動きがとれず、そこで多くのタイムを費やす羽目となってしまった。そのため、可夢偉は自らの戦略を活かすために、ミハエルをパスした後も後続とのギャップを広げようと限界までプッシュしなければならなかった」
チーム代表のペーター・ザウバーも、「今日はすべてが我々の望む逆の結果になってしまった。早く今日の事を忘れ、チームにとっても重要な可夢偉のホームレース、鈴鹿に集中したい」とコメントしている。