ホンダは8日、2013年のモータースポーツ活動計画を発表し、昨年から開始したWTCC世界ツーリングカー選手権への今季体制を発表。プライベーターのゼンゴ・モータースポーツを含めた3台体制での参戦を明らかにした。
2012年の鈴鹿戦でデビューしたホンダ・シビックWTCCは、最終ラウンドのマカオで表彰台を獲得。ティアゴ・モンテイロの1台体制でのテスト参戦を成功裏に終えることとなったが、今季はワークスであるホンダ・チームJASは2台体制に拡大、大ベテランのガブリエル・タルキーニがホンダでの参戦を開始する。
フル参戦に向けてモンテイロは、「昨年は表彰台にも乗ることができたけど、プロジェクトはこれからが本格的なスタートだ。テストを繰り返していい成績を収めたい。応援して欲しい」とコメント。また、ホンダ車のドライブはひさびさとなるタルキーニは、過去にもレースを戦ったホンダに戻ることができて本当に嬉しい。新しくWTCCに参戦するシビックと戦うことも嬉しいよ。自分の経験を活かし、このチームで優勝を飾り、チャンピオンを目指したい」と語った。
また、既報のとおりハンガリーのゼンゴ・モータースポーツが今季からシビックにマシンをスイッチ。ノルベルト・ミケリスを擁しプライベーターとしてWTCCに挑む。
ファンとして気になるところとしては、ゼンゴ以外のプライベーターがシビックを使用するのはあるのか? というところだが、これについて堀内大資シビックWTCC開発プロジェクトリーダーは、「今季は3台です。残念ながらそれ以上は生産できません」という。「将来的にマシンを増やしたい希望はありますが」と堀内リーダー。
今季はシボレーが撤退、ホンダにとっては優勝はもちろん、チャンピオンも狙うべき年となる。3台のシビックがどんな戦いをみせるか楽しみなところだ。