今季もDTMドイツツーリングカー選手権のサポートレースとして開催されるフォルクスワーゲン・シロッコRカップ。開幕戦ホッケンハイムには、マルク・スレール、ミカ・サロ、エリック・バン・デ・ポールという3人の元F1ドライバーがゲスト参戦することになった。
シロッコRカップは、今年開催3年目となるワンメイクシリーズで、年間8ラウンドのレースはすべてDTMのサポートレースとして開催。マシンはバイオ天然ガスを使用し、二酸化酸素の排出を80%抑えたシロッコだが、2リッターターボエンジンは225馬力を発生。迫力のレースが展開されている。
これまでもこのシロッコRカップではジョニー・ハーバートやマーク・ブランデルなど多くの元F1ドライバーが参戦し、若手ドライバーと戦っているが、今回のホッケンハイム戦にはスレール、サロ、バン・デ・ポールという3人が登場することになった。
60歳になるスレールは、1979年にエンサインからF1デビュー。ATSやブラバム、アロウズからF1に参戦した大ベテラン。日本でも全日本F3000で活躍したサロはロータスやティレル、フェラーリからF1に参戦。02年はトヨタでF1キャリアを締めくくっている。また、バン・デ・ポールは91〜92年にF1参戦。モデナ、ブラバム、フォンドメタルをドライブした。
この3人の中で、2010年にシロッコRカップの経験があるのが60歳のスレール。「それまで自分がドライブしたマシンはすべてリヤ駆動だったから、FFのシロッコには手こずったよ。すごく楽しかったけどね」と語る。
「一度でもコクピットに座れば、私はレーサーだからね。思いきり行くだけさ」と2年ぶりのレースを楽しみたいとスレールは語る。
「ただ、ミカ・サロに勝つのは難しいかもしれん。アイツは今でも現役で走っているからね」