現在、唯一F1のナイトレースを開催するシンガポール。カクテル光線によって明るく照らされたコースを超高速で走るF1マシンは、美しい限りです。また、公道を封鎖して組まれたコースであるがゆえ、モナコ同様迫力のあるレースが毎年展開されます。当然、観客からマシンまでの距離は実に近く、もしかしたらもっともF1の迫力に迫れるコースなのかもしれません。
そんな魅力的なシンガポールGPを観るために、日本はもちろん、世界中から多くのお客様が観戦に訪れ、今や人気の高いグランプリのひとつに数えられるほどになりました。
ムッシュ柴田は、今回ももちろん現地入り。なんと、ホテルからサーキットまでの通勤は“徒歩”であります。しかし、そこには広大なショッピングモール! 右も左も同じような風景で、まるで迷路のよう。ようやくサーキットにたどり着くと、あの有名デザイナーが入口を探して右往左往しておりました。
今回も、「グランプリ紀行」をお楽しみください。
柴田久仁夫
静岡県出身。現在フランス在住。ディレクターとして数々のテレビ番組を手がけた後、1987年よりF1ライターに転身。現在も各国のグランプリを飛び回り、「autosport」をはじめ様々な媒体に寄稿している。趣味はランニングとワイン。ブログ「ほほワインな日々(http://monsieurshibata.cocolog-nifty.com/)」もチェック。