F1第15戦シンガポールGPが市街地コースのマリーナベイ・ストリート・サーキットで幕を明け、初日1回目のフリー走行はレッドブルのマーク・ウエーバーがトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は12番手。

 シーズン唯一のナイトレースとなるシンガポールGPは金曜日のフリー走行1回目が現地時間の午後6時から、2回目の走行は夜9時30分からという変則的なスケジュールとなっている。

 そんななか、BMWザウバーは今回からペドロ・デ・ラ・ロサに代えてニック・ハイドフェルドをレースドライバーに起用。HRTは金曜日に山本左近が食中毒のために週末を通してグランプリを欠場することになったと発表し、代わってテストドライバーのクリスチャン・クリエンが出走することになった。
 また、ヴァージンもルーカス・ディ・グラッシに代え、新人のジョローム・ダンブロシオが新たにステアリングを握り、ロータスもヤルノ・トゥルーリに代わりファイラス・ファウジーが1回目の走行を担当することになった。

 セッションは午後に降った雨の影響もあって路面はハーウエット状態でのスタート。しかし上空からは西日が差し込んでおり、気温も29度、路面温度は28度というコンディションでスタートすることになった。
 ウエットトラック宣言が出された最初のセッションはドライ路面とウエットパッチが混在する難しいコンディションのなか、多くのドライバーがインスタレーションラップのみを行い、序盤の30分はわずかに5台ほどが2分台前半のタイムを刻むに留まった。

 開始から30分が過ぎると徐々にコース上のマシンが増え、トロロッソのハイミ・アルグエルスアリが2分フラットのタイムを出すと、セッションが折り返しを過ぎたところでザウバーの可夢偉が2分を切りトップに浮上。可夢偉はその後も自身のタイムを更新していき、1分57秒台までタイムを縮めていった。

 一方、トップチームのドライバーたちは残り時間が30分になってもガレージに留まったままでコースの回復具合を見守っている状況。フェラーリもタイトルを争うフェルナンド・アロンソは未だ本格的な走行を行っておらず、昨年ケガのために欠場したフェリペ・マッサだけが下位チームとともに周回を重ねている。ただ、そのマッサも終盤はピットインを繰り返し、空力パーツのテストを行っているようだ。

 セッションが残り10分を切ると、レッドブルやマクラーレン勢がようやくタイム計測を行い、ジェンソン・バトンが可夢偉を上回る1分56秒台のタイムを出す。しかし、終了直前にセバスチャン・ベッテルが1分55秒137をマークしトップに躍り出ると、さらにチェッカー後にミハエル・シューマッハーがベッテルのタイムを更新。そのシューマッハーを最後にウエーバーが上回り、1回目のセッションは終了となった。

 ウエーバーのタイムは1分54秒589。ベッテルは結局4番手となり、バトンが6番手。終盤新しいフロントウイングのテストを行ったルイス・ハミルトンは18番手、フェラーリ勢はアロンソが13番手、マッサ19番手。ザウバーの可夢偉は12番手となった。

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