トロロッソは、2013年シーズン中にSTR8に大幅な空力上の変更を施す予定であると語った。3日に発表したラウンチバージョンはメカニカル上の向上に集中したものだという。
テクニカルディレクターのジェイムズ・キーは、今の段階では昨年型との大きな違いはメカニカル上のものだが、シーズン中にいくつか基本コンセプトの変更を行う予定であると語った。
新パーツの一部はプレシーズンテストで導入するが、パッケージの大幅変更はシーズン中に行うということだ。
「次のテストにいくつか新パーツを持ち込む予定で、その次のテストではマシンの見た目がはっきり変わることになるだろう」とキーは述べている。
「現在、今後の向上に向けて作業を進めている。我々は進化する」
「すでにいくつかのエリアでさまざまなタイプのアプローチを検討している。アプローチの根本的な変更はシーズン中に行う予定だ」
今の段階では空力上は大きな変更はなされていないものの、メカニカル上の大幅な改良によって、トロロッソはシーズン序盤からいいパフォーマンスを見せることができると、キーは考えている。
「空力上の進歩はまだ不十分だが、メカニカル上は最善の向上を図れたと思う」
「さらにタイヤが新しくなるという要素もあり、我々はマシンの性能をより引き出せる可能性が高い」
「サスペンションのパッケージングとサスペンションの機能の仕方がかなり変わった。それによって、このマシンではSTR7ではできなかったたくさんのことができる可能性がもたらされる」
過去2年使用してきたアグレッシブな“ツインフロア”デザインのコンセプトを変更したことと、サイドポッドのアンダーカットが、現在のSTR8の空力上の大きな変化となっている。
「(ツインフロアを)使用していたのは我々のみだった」とキー。
「私は以前所属していたチームでこれを検討したし、状況は理解したけれど、これは明らかな向上にはつながっていなかった」