ウイリアムズのチーフオペレーションズ・エンジニア、マーク・ジランは、ブルーノ・セナとの契約発表に際し、チームは最も多くの資金を持ち込むドライバーではなく最も優秀なドライバーを雇うことを目指したと述べた。彼はまた、エイドリアン・スーティルが候補のひとりだったことも認めている。
ウイリアムズは2012年にはブルーノ・セナとパストール・マルドナドのペアを走らせることを決定した。ルーベンス・バリチェロに代わってウイリアムズ入りを果たしたセナは、財政難といわれるチームに多数のスポンサーをもたらす。
セナは、契約の決め手となったのはスポンサーではなく、多数のテストによってチームが自分の能力を認めてくれたからであると述べ、チーム側もそれを認めている。
「我々には広範囲にわたるドライバー評価プログラムがある」とマーク・ジランは述べている。
「純粋な速さ、安定性、タイヤのマネジメント、技術的なフィードバック、精神力、そして何よりそのドライバーがチームにもたらすであろう影響に基づいて、最終的な判断を下した」
「こういったすべての分野に関し、ブルーノがシングルシーターレーシングにおいて多くの経験を積んでいるわけではないのは明らかだが、彼は着実に進歩しており、本物の才能を持っている」
「我々チーム上層部は、今年彼と働くのを楽しみにしている。昨シーズンはあまりいい年ではなかったので、今年はウイリアムズにとって非常に重要な年になる」
ジランは、候補にスーティルも含まれていたことを認めた。
「個々のドライバーたちに関して詳しい話をするつもりはないが、エイドリアンが候補だったのは事実だ。しかしすべての条件を考えると、私にとってもチームにとってもブルーノがベストの選択だった」