フォース・インディアは16日、2012年のレースドライバーにポール・ディ・レスタとニコ・ヒュルケンベルグを起用することを正式に発表した。
2010年にウイリアムズからF1にデビューしたヒュルケンベルグは、ルーキーシーズンにポールポジションを獲得するなど何度か印象的な走りを見せたが、最終的にはパスター・マルドナドにシートを追われるかたちでチームから放出された。彼は今シーズン、新たにフォース・インディアに加わり、チームのリザーブドライバーを務めてきた。
チームはポール・ディ・レスタの残留とともに、ヒュルケンベルグの起用を発表した。そのため、エイドリアン・スーティルはシートを失うことになったが、彼は今後チームに留まらず、離脱する道を選んでいる。彼には、まだ決まっていないウイリアムズのシートを獲得するチャンスが残されており、実際に交渉していることも明らかになっている。
「サハラ・フォース・インディアに留まり、来年レースをするチャンスを与えられたことは当然うれしい」と、ヒュルケンベルグ。「今シーズン、レースを外野から眺めていることは簡単なことじゃなかった。だけど、僕としてはチームをサポートすることに全力を注ぎ、自分に何ができるのかを示してきたつもりだ」
チームボスのビジャイ・マルヤは、ヒュルケンベルグ起用の理由を次のように語っている。
「ニコに関しては、2010年の末に彼を成長株と判断し、今シーズンのなかで評価していくことを選んだ。彼は、マシンに乗る時間が限られていたにもかかわらず、2012年のレースシートに値することを我々に納得させた」
マルヤは、2007年のスパイカー時代からチームに貢献してきたスーティルにも感謝の言葉も述べた。
「この新しいラインナップは、我々がF1に参戦した時からチームと共にしていたエイドリアン・スーティルに『さよなら』を告げることになる。彼は過去4シーズン以上にわたって我々の成功に不可欠な存在だった。彼の将来がいいものになるよう願っている」