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国内レース他ニュース

投稿日: 2015.04.24 00:00
更新日: 2018.02.17 07:36

スーパーカーレース 第1戦・第2戦レースレポート


SUPER CAR RACE
PRESS RELEASE

■SCRシリーズ2015年第1戦レースリポート

●2015スーパーカーレースシリーズ、霊峰富士を背にいよいよ開幕!
 2年目を迎えたSCR、スーパーカーレースシリーズがいよいよ開幕。4月18日、初夏を感じさせる陽射しの中、青空にくっきりと浮かび上がった霊峰富士を背にカテゴリーⅠ、カテゴリーⅡに合計14台が参戦し熱き戦いをくり広げた。

●台湾ショック!! Aドライバー予選でBMW Z4 GT3のJun San Chenが、Bドライバー予選で同じくBMW Z4を駆る吉本大樹がPP。AAIチームがWポール獲得!
 公式予選、昨年はA、B両ドライバーのタイム合算でスターティンググリッドが決まったが、今年はAドライバー予選で第1戦のグリッドが決定。加えてAドライバーがスタートを担当。Bドライバー予選で19日第2戦のグリッドが決まることになった。そのAドライバー予選でPPを奪ったのが1分41秒920を記録した台湾の強豪AAIチームのJun San Chen(BMW Z4 GT3)。「クルマは好調、決勝も問題ない。行けると思うよ」と笑顔を見せた。

 続いて行われたBドライバー予選はトップが二転三転する激しいアタック合戦が展開された末、AAIチームからBMW Z4 GT3で参戦した吉本大樹がコースレコードを破る1分39秒966をたたき出してPP。同じくAAIの谷川達也(マクラーレンMP4-12C GT3)が2位に食い込み台湾AAIチームがトップ2を占めた。AAIは今回4台を参戦させ、2台がPP。他も上位に入る快挙。まさに台湾旋風が吹き荒れた予選となった。吉本は「クルマはいい感じに仕上がった。第1戦は相棒が頑張って4位につけたので後半巻き返したい。第2戦はPPから逃げたいですね」と、AAIチームの連勝をその視野に捉えたようだ。

決勝は劇的な展開!4位スタートのAAI、BMW Z4 GT3がM・チェンから吉本大樹へつないで残り2周でトップ浮上の大逆転優勝。
 迎えた第1戦、50分の決勝レースは劇的な展開となった。PPのJ・チェン(BMW Z4 GT3)がトップを守るも、予選3位から好スタートで2位に浮上したNAORYU(フェラーリ458ItariaGT3)が追いつき2周目の第1コーナーでトップ浮上。この後2台のデッドヒートが展開され、5周目に再びチェンがトップに立つと一気にスパート。NAORYUを引き離して行った。3位OGINO(アウディR8LMS uitla)、4位にM・チェン(BMW Z4 GT3)と続いた。そのM・チェンが12周目にピットインすると、3位のTETSUO OGINOが13周目、2位NAORYUが14周目にピットイン。それぞれ吉本大樹、飯田太陽、佐々木孝太に交替。ここから3人の猛追が始まった。

 16周目トップJ・チェンがピットインした時2位に15秒以上の差をつけていたが、まずは飯田太陽(アウディR8LMS uitla)が1周2秒以上速いペースで追い上げて24周目にトップに浮上。だがそれ以上にすごかったのが吉本(BMW Z4 GT3)だ。1分40秒台とトップ飯田より3秒も速いペースで22周目に3位、残り6分となった25周目に2位。この時点でトップとは3秒あまりの差。逃げる飯田、追う吉本。残り2周となった28周目。吉本は100Rでついにトップ浮上。そのまま逃げ切って劇的な優勝を飾った。2位飯田。26周目にY・チェンをかわした佐々木孝太が3位に滑り込んだ。

 カテゴリーⅡは予選でクラストップをゲットした上野嘉三/田畑勇組(ランボルギーニ・ガヤルドLP570-4)が、スタート直後にオーバーランで遅れながらも上野-田畑とつないで快走。上位の脱落があったとはいえ残り4周となって再びトップに返り咲く劇的な展開の優勝となった。