SUPER CAR RACE
PRESS RELEASE
■SCRシリーズ2015年第1戦レースリポート
●2015スーパーカーレースシリーズ、霊峰富士を背にいよいよ開幕!
2年目を迎えたSCR、スーパーカーレースシリーズがいよいよ開幕。4月18日、初夏を感じさせる陽射しの中、青空にくっきりと浮かび上がった霊峰富士を背にカテゴリーⅠ、カテゴリーⅡに合計14台が参戦し熱き戦いをくり広げた。
●台湾ショック!! Aドライバー予選でBMW Z4 GT3のJun San Chenが、Bドライバー予選で同じくBMW Z4を駆る吉本大樹がPP。AAIチームがWポール獲得!
公式予選、昨年はA、B両ドライバーのタイム合算でスターティンググリッドが決まったが、今年はAドライバー予選で第1戦のグリッドが決定。加えてAドライバーがスタートを担当。Bドライバー予選で19日第2戦のグリッドが決まることになった。そのAドライバー予選でPPを奪ったのが1分41秒920を記録した台湾の強豪AAIチームのJun San Chen(BMW Z4 GT3)。「クルマは好調、決勝も問題ない。行けると思うよ」と笑顔を見せた。
続いて行われたBドライバー予選はトップが二転三転する激しいアタック合戦が展開された末、AAIチームからBMW Z4 GT3で参戦した吉本大樹がコースレコードを破る1分39秒966をたたき出してPP。同じくAAIの谷川達也(マクラーレンMP4-12C GT3)が2位に食い込み台湾AAIチームがトップ2を占めた。AAIは今回4台を参戦させ、2台がPP。他も上位に入る快挙。まさに台湾旋風が吹き荒れた予選となった。吉本は「クルマはいい感じに仕上がった。第1戦は相棒が頑張って4位につけたので後半巻き返したい。第2戦はPPから逃げたいですね」と、AAIチームの連勝をその視野に捉えたようだ。
決勝は劇的な展開!4位スタートのAAI、BMW Z4 GT3がM・チェンから吉本大樹へつないで残り2周でトップ浮上の大逆転優勝。
迎えた第1戦、50分の決勝レースは劇的な展開となった。PPのJ・チェン(BMW Z4 GT3)がトップを守るも、予選3位から好スタートで2位に浮上したNAORYU(フェラーリ458ItariaGT3)が追いつき2周目の第1コーナーでトップ浮上。この後2台のデッドヒートが展開され、5周目に再びチェンがトップに立つと一気にスパート。NAORYUを引き離して行った。3位OGINO(アウディR8LMS uitla)、4位にM・チェン(BMW Z4 GT3)と続いた。そのM・チェンが12周目にピットインすると、3位のTETSUO OGINOが13周目、2位NAORYUが14周目にピットイン。それぞれ吉本大樹、飯田太陽、佐々木孝太に交替。ここから3人の猛追が始まった。
16周目トップJ・チェンがピットインした時2位に15秒以上の差をつけていたが、まずは飯田太陽(アウディR8LMS uitla)が1周2秒以上速いペースで追い上げて24周目にトップに浮上。だがそれ以上にすごかったのが吉本(BMW Z4 GT3)だ。1分40秒台とトップ飯田より3秒も速いペースで22周目に3位、残り6分となった25周目に2位。この時点でトップとは3秒あまりの差。逃げる飯田、追う吉本。残り2周となった28周目。吉本は100Rでついにトップ浮上。そのまま逃げ切って劇的な優勝を飾った。2位飯田。26周目にY・チェンをかわした佐々木孝太が3位に滑り込んだ。
カテゴリーⅡは予選でクラストップをゲットした上野嘉三/田畑勇組(ランボルギーニ・ガヤルドLP570-4)が、スタート直後にオーバーランで遅れながらも上野-田畑とつないで快走。上位の脱落があったとはいえ残り4周となって再びトップに返り咲く劇的な展開の優勝となった。
■ドライバーコメント
優勝:吉本大樹「相棒のモーリスが予選と同じくらいのペースで走ってくれて、トップと大きな差がつかなかった。想像以上の速さで。それが大きかった。とにかく勝てて良かった。明日も勝ちますよ」
2位:飯田太陽「面白いレースだった。ABSが不調になってしまって、それが敗因です。トップが見えていただけに残念です。明日頑張ります」
3位:NAORYU「1周目か2周目でトップに出ようと思って頑張りました。相手もすごく速くてサイド・バイ・サイドの展開になったけど頑張りました。スリルがあって最高のレースでしたね」
カテゴリーⅡ優勝 田畑勇「棚から物が落っこちてきた感じですね(笑)。上野君がすごく速かった。クルマは今日の予選ですごく良くなった。この調子で明日も優勝もらいたいですね」
第2戦は19日午後1時55分スタート(60分レース)。カテゴリーⅠは吉本大樹/M・チェン組(BMW Z4 GT3)が、カテゴリーⅡは任頼速人/竹内浩典組(フェラーリ458 ChallengeEVO)がPPからスタートする。
●楽しみながら交通安全ルールを学ぶ「Kids Traffic Safety School Projects」開催。
多くの家族連れが春の一日を満喫
グランドスタンド裏では、今シーズンSCRシリーズ全戦で開催される「Kids TrafficSafety School Projects」が行われ、好天の元多くの家族連れが楽しんだ。これはサーキットで「たのしみ」、交通安全を「まなぶ」全く新しいイベントで、スーパーカーの魅力を通して、楽しみながら交通安全ルールを学ぶことができる参加体験型交通安全教室。信号機や横断歩道、道路標識などミチュア交差点を設置し、子供たちが自ら電気自動車を運転して、楽しみながら交通ルールを学ぶことができるもの。最初は自由に走っていた子供たちも、すぐに左側走行、一旦停止、赤信号で止まることを覚え、それができたことに笑顔を見せていた。イベントは19日も午前9時から行われる。
■SCRシリーズ2015年第2戦レースリポート
●難しいコンディションの中AGE-AGEフェラーリのNAORYUが快走!台湾AAI吉本大樹組を抜いてカテゴリーⅠ初優勝!カテゴリーⅡも勝ってチームWウィン!!
前日の第1戦で大逆転勝利を演じた台湾AAIチームの吉本大樹(BMW Z4 GT3)がポール・ポジションからスタート。予選3位から好スタートで2位に浮上したAGE-AGEレーシングの佐々木孝太(フェラーリ458Itaria GT3)が序盤吉本の直後に迫ったものの、雨がぱらつきだし次第に差を広げられる展開に。佐々木同様好スタートで予選4位から3位に浮上したTetsuo Ogino(アウディR8LMS uitla) だったが、トップ2台を追うことができず単独走行。
上位陣はこのままの順位でピットインしてドライバー交替。佐々木がピットインした時トップとは12秒以上の差があり、このまま吉本組が逃げるかと思われたがバトンを受けたNAORYUの猛追が始まった。この頃から雨が強くなり始めたこともあって、吉本から替わったM・チェンとの差を見る見る詰めて、ついに25周目、交替してからわずか6周目の最終コーナーでトップ浮上。NAORYUは残り周回を危なげなく走り切って、カテゴリーⅠにステップアップしてからわずか2戦目でうれしい初優勝を飾った。
中盤まで3位を走行していたアウディR8の飯田太陽組はマシントラブルから後退。代わって予選8位から追い上げてきたAAIのJ・チェン/Y・ラム組(BMW Z4 GT3) が3位に入った。
カテゴリーⅡはクラスPPスタートの任頼速人/竹内浩典組(フェラーリ458チャレンジEVO)がスタート直後にトラブル。AGE-AGEの東徹次郎(フェラーリ458チャレンジ)が序盤でスピンを喫しながらも猛烈な追い上げを見せてトップ浮上。バトンを受けた船井俊仁も好走してそのままゴール。これでAGE-AGEレーシングはⅠ、ⅡクラスWウィン達成となった。
■ドライバーコメント
優勝:NAORYU「バトンを受けた時は路面が乾き始めていたのでここでトップに出ようとプッシュしました。雨が強くなってもテストでウェットはたくさん練習したので大丈夫でした。カテゴリーⅡと2台揃って優勝できて最高です」
優勝:佐々木孝太「僕たちのクルマは旧モデルなので離されるのは分かっていた。なんとかついて行って想定内のギャップでバトンを渡せてよかった」
2位:吉本大樹「もう少しペースを上げたかったが、雨が降ってきて厳しかった。それよりも後半を走ったモーリス(チェン)が雨の中をあれだけ速く走ったのは予想外でした。雨はほとんど経験ないと言っていたのに。いいレースができました」
3位:Jun San Chen「前半カテゴリーⅡの集団に追いついて抜くのに苦労した。前がクリアになってプッシュしようと思ったら雨が降ってきてしまった。でもクルマは悪くなかったし楽しいレースができたよ」
カテゴリーⅡ優勝 東徹次郎「序盤でスピンしてしまったが、それを取り戻してトップに立てて良かった。テストができなかったので予選が良くなかった。でも決勝はマシンバランスも良くなっていい感じで走れました」
カテゴリーⅡ優勝 船井俊仁「東君がトップで戻ってきてくれて、それを守ることができて良かった。雨が強くなってきたけど、僕はけっこう雨が好きなので大丈夫でした」
●レースクィーンリーダー夏野愛子が先導車をドライブ、人気ロックバンドT-BOLANの森本嵐士氏がSCRドライバーを激励。
グランドスタンド裏の特設ブースでは、前日に引き続き「Kids Traffic Safety SchoolProjects」が行われ、多くの家族連れが楽むとともに、SCRレースクィーンたちも会場に登場し、ファンと触れ合った。そのレースクィーンリーダーでモデル謙レーシングドライバーの夏野愛子は、SCR決勝レーススタート前にコースを1周する先導車のドライバーも務めた。レースクィーンスタイルからレーシングスーツ姿に変身。夏野愛子は現在SCR参戦を目指して特訓中。早速その成果を現し颯爽とスーパーカーをドライブした。
また先日の第1戦には人気ロックバンドT-BOLANのヴォーカルで、今年はソロアルバムを制作中の森友嵐士氏が来場。森友氏はSCRの主宰者でプラチナドライバーとして自らも参戦する竹内浩典の友人であり、SCR & Kids Traffic Safety School Projectsの賛同者。表彰式に参加して入賞者にトロフィーを手渡すとともにミニライブを開催。弾き語りでヒット曲などを披露してくれた。
スーパーカー世代でクルマ好きと言う森友氏は「小さい頃はスーパーカーが大好きでよくスーパーカー消しゴムを集めていました。スーパーカーレースはすごい迫力ですね。やっぱりサーキットでエンジン音を聞きながら観るのが一番。多くの方にサーキットに足を運んでもらいたいですね」と、スーパーカーレースに魅了された様子だった。