10日、富士スピードウェイで2014年から全日本選手権スーパーフォーミュラで使用される新シャシー、SF14がシェイクダウンテストを開始した。トヨタ、ホンダのそれぞれのエンジンを搭載した2台が走行したが、連続周回はほとんど重ねられず、シェイクダウンらしいテストとなっている。
このSF14シャシーは、イタリアのダラーラが製作したシャシーで、2014年からこれまでのSF13(FN09)に代わってスーパーフォーミュラで使用される。“クイック・アンド・ライド”をテーマに、フォーミュラらしいクイックなハンドリングを目指し、来季スーパーGTでも使用される“NRE”と呼ばれる、2リッター直噴4気筒ターボエンジンを搭載する。
来季に向けて大きな注目が集まる中で迎えた10日のシェイクダウンテストは、ここ数日続く猛暑の中でスタート。午前10時から2時間の予定で行われた午前のテストだが、コースオープンと同時に中嶋一貴がステアリングを握るトヨタエンジン搭載の00号車、伊沢拓也がステアリングを握るホンダエンジン搭載の05号車がコースイン。ゆっくりとコースを周回し、アウトラップですぐにピットに戻った。
まったくの新シャシー、そして世界的に注目を浴びる新エンジンのシェイクダウンということもあり、両ピットともマシンが戻るとすぐにシャッターが閉められる厳戒態勢。しばらく作業が行われた後、一貴のトヨタエンジン車が再びコースイン。またアウトラップでピットに戻り、開始から1時間15分が過ぎた頃、ようやくトヨタエンジン車がメインストレートを通過した。
一貴のトヨタエンジン車は2回ストレートを通過したものの、翌周のヘアピン立ち上がりでストップ。これで車両回収のために赤旗が提示される。チェッカー間際に一貴のトヨタ車は再度コースインし連続周回をかけるが、またもダンロップシケインでストップした。
その間、伊沢のホンダエンジン車は3度コースインするも、いずれもアウト〜インでピットに戻り午前のセッションは終了。両車ともまだまだタイムを狙いにいくような状況ではなく、シェイクダウンらしい午前となった。
午後はメディア向けに写真撮影が行われた後、2時間のセッションが行われる予定。テストは11日まで行われる。