27日から、鈴鹿サーキットでGT500クラスが13台、GT300クラスの車両が6台参加した合同テストがスタートし、雨の中で周回を重ねた。初日のトップタイムは、昨年王者のLEXUS TEAM ZENT CERUMOの1号車レクサスRC Fがマークした2分00秒726となっている。

 今季からDTMドイツツーリングカー選手権と車両規則を統一し、レクサス、ホンダ、ニッサンの3社が新規定のGT500マシンを投入するが、昨年8月の公開以来、3メーカーの車両が揃ったのはスポーツランドSUGOでの開発テストの一度きり。27日からスタートした鈴鹿合同テストは公式テストではないが、SUGO以来初めて3メーカーのGT500マシンが揃うテストとして注目を集めていた。

 しかし、迎えた27日の天候は雨。9時半からコースオープンとなったが、小雨模様でコースはウエットとなった。3メーカーが集まることからかピット周辺は厳戒態勢となっており、ピットロードへのメディアの立ち入りは禁止、パドックのトランスポーター周辺にもバリケードが張られる物々しい雰囲気となった。

カラーリング続々製作中。鈴鹿合同テスト走行車両画像一覧

 この日参加したGT500車両は12台。レクサスはセルモ1号車、ルマン6号車、サード39号車。トムス37号車も参加予定だったが、直前でキャンセルとなっている。また、ニッサンはインパル12号車、ニスモ23号車、KONDO RACINGの24号車、モーラ46号車、そして松田次生が乗り込んだ開発車の230号車という5台だ。

 今回、ひさびさに他2メーカーとともに走るホンダ勢は、シェイクダウンとなるARTAの8号車、そしてケーヒン17号車、童夢18号車、チーム国光100号車という4台。テスト予定が入る前から発表会の予定を入れていたNAKAJIMA RACINGは、27日に都内でお披露目を行い、終了後すぐに鈴鹿に移動。28日から参加する。なお、100号車の小暮もこの発表会に参加したため、100号車は武藤英紀がひとりでステアリングを握った。

 フルカラーリングがすでにお披露目されている23号車GT-Rをはじめ、各車少しずつカラーリングも施されてきているマシンがいる中でスタートした午前のテストでは、各車ピットイン、アウトを繰り返しながら周回。開始1時間が近づく頃に雨は止み始めたが、1時間後再び降り始めたりと、降ったり止んだりとなった。

 その後、17号車と思われる車両がコースアウトし一度目の赤旗が。また、ビタントニオ・リウッツィがドライブしていた8号車がスプーンでコースアウトしたため二度目の赤旗となったが、雨の中で各車が周回を重ねることに。午前は1号車セルモがトップタイム、サード、ルマンと続き、レクサス勢がトップ3を占めた。

 午後は14時3分からコースオープンとなったが、雨は午前に比べ量が増し、10台ほどがコースインするもすぐにピットへ。しばらくGT300クラスの車両しか走らない状況が続いた。15時頃から雨が弱まったため、6台ほどのGT500車両がコースインしたが、直後に雨が強まりピットに戻ってしまった。

 終盤、100号車NSXコンセプト-GT、46号車GT-R、24号車GT-R、6号車RC Fがコースインしタイムを上げるも、午前のタイムには遠くおよばず。午後のトップタイムはロニー・クインタレッリが担当した23号車GT-Rとなったが、こちらも午前とはあまり比較にならないタイムとなっている。

 6台が参加したGT300クラスは、午前はAudi Sport Team Hitotsuyamaのアウディがトップタイム。午後は、14年仕様が到着していないため、11年のチャンピオンカーの12年仕様(カラーリングは14年仕様)のZ4で走行したGSR初音ミクBMWとなった。明日はドライでの走行が期待されており、多くの周回が重ねられることになりそうだ。

本日のレースクイーン

葵くみあおいくみ
2025年 / スーパーGT
チームマッハ 2025 エアバスター アンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円