元ウイリアムズのF1ドライバーで、今季はアストンマーチンからWECに参戦しているブルーノ・セナが、今月24日〜28日に開催されるスパ24時間耐久レースで、初めてマクラーレンのステアリングを握ることになった。
マクラーレンで3度のF1ワールドチャンピオンに輝いた故アイルトン・セナの甥であるブルーノは、2012年まで3シーズンにわたってF1を戦ったが、シートを失った今シーズンはアストンマーチン・レーシングに加入し、WEC世界耐久選手権を戦っている。
彼は、今年2月のアストン加入の際、さらなるレースプログラムを模索すると語っていたが、今回、ブランパン耐久シリーズの一戦として開催されるスパ24時間耐久レースでマクラーレンMP4-12C GT3をドライブすることが決まった。
ブルーノを走らせるのは、1988年から93年にマクラーレンでアイルトンのチーフメカニックを務めていたデイブ・ライアンが運営するボンライアン・レーシング。ライアンは、長年にわたってマクラーレンに所属していたが、スポーティングディレクターを務めていた2009年の開幕戦で、ルイス・ハミルトンのセーフティカー出動時の追い越しに伴う虚偽の証言“ライゲート”で停職処分を受け、35年務めた同チームを解雇された。
「ブルーノを迎えることはチームにとって本当にいいことだ。なぜなら、彼はセナだからね」とライアン。
「彼は本当に速い。我々はスパに向けて強力なラインナップを敷くことができたよ」
ライアンは、セナがスパの前にマクラーレンをテストするかは、分からないと語っている。
「おそらく、彼はスパまでマシンをドライブすることはないだろう。だが、彼がGTマシンで速さを持っていることはアストンで証明しているから、心配はしていない」