レギュレーション違反の疑いが取り沙汰されているメルセデスとピレリによるタイヤテストの問題は、今後、FIAの国際法廷へ持ち込まれる可能性があることが分かった。
メルセデスは、スペインGPの後にピレリと3日間に及ぶタイヤテストを行い、2013年仕様のマシンで1000kmにも及ぶ距離を走行した。これには、フェラーリとレッドブルが決勝日の朝にFIAへ正式な抗議文を提出しており、大きな騒動に発展する事態となっている。
そうしたなか、モナコGPのスチュワードは、レース終了から3時間にわたってこの件を議論したことを明かし、さらに、FIAに報告書を提出する準備を進めていると声明において明らかにした。
「ヒアリングおよび情報収集を行ったスチュワードは、FIAに報告書を提出することになるだろう。この問題は国際法廷の場に持ち込まれる可能性がある」と、声明には記されている。
メルセデスは、ピレリのタイヤ開発テストにおいて、FIAから現行マシンの使用を許可されていたと主張しているが、ライバルチームはレギュレーション上、シーズン中のテストがいかなるかたちにおいても明確な違反にあたると述べている。