フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは、ファンの質問に対し、フェルナンド・アロンソのマシンへの批判が行き過ぎた時にはきつく叱りつけたが、この4年、チームはアロンソの能力に見合うマシンを提供できなかったと認めた。
フェラーリは、ソーシャルネットワークを通してフェラーリを批判していたふたりのイタリアのフェラーリファンをマラネロに招待、ドメニカリに対して直接質問する機会を提供した。
「毎戦後、アロンソがマシンについて文句を言うのを聞いて、彼の耳を引っ張ってやればいいのにと思っているのに、あなたはいつも彼に同調する」と不満を言うファンに対し、ドメニカリは次のように答えた。
「彼に言いたいことがあるときには、エンジニアの場合と同様に、非公開の場で厳しく物を言いたいと私は考えている。一方で外面的には私は常にチームを弁護する」とドメニカリ。
「彼が一線を越えた時、(ルカ・ディ・)モンテゼモロ会長が介入したが、陰では私も同じことをした」
ハンガリーGP後、アロンソはメディアに対して誕生日には「他のチームのようなマシン」が欲しいと述べたと報じられ、その後、フェラーリは、アロンソの誕生日当日に、アロンソの「最近の発言」はディ・モンテゼモロにとって受け入れがたいものであり、ドライバーは不満を言うことなくチームに貢献しなければならないとの声明を発表した。
「アロンソが加入して4年目になるがタイトル獲得を達成していない。彼を選んだのは正しかったと今も本当に思っているか」と聞かれたドメニカリは、マシンの力が足りなかったと認めた。
「この4年の中で2回、我々はタイトル獲得まであと一歩のところまでいった。それはある程度は彼の功績だ」とドメニカリ。
「残念ながら我々は彼の才能に値するマシンを与えることができなかった」
「(セバスチャン・)ベッテルと彼と比べているのだろうが、いいマシンに乗れれば、すべてがスムーズにいくものだ」