11日、フランスのマニ-クール・サーキットでF1若手ドライバーテストがスタートし、フェラーリ、メルセデス、フォース・インディアの3チームが参加した。
7月のシルバーストンに続く若手ドライバーの晴れ舞台は、2008年までフランスGPが開催地されていたマニ-クール。今シーズンはこのほかに、例年若手テストが開催されているアブダビのヤス・マリーナがあり、そこにはレッドブルやマクラーレン、ロータス、ザウバーなどが参加するとみられている。
テスト初日は、フェラーリの若手育成プログラムのメンバーで今季フォース・インディアのリザーブドライバーを務めるジュール・ビアンキがフェラーリF2012をドライブし、メルセデスはサム・バードを起用。GP2で現在タイトル争いを繰り広げているルイス・ラジアもフォース・インディアを走らせた。
そのなか初日のトップタイムをマークしたのはビアンキのフェラーリで、彼は空力開発プログラムの一環として新しいフロントウイングの評価テストを行いトータル87周を消化、1分18秒070というタイムをマークした。しかしフェラーリは、午後の走行でメカニカルトラブルに見舞われ、早めにテストを切り上げている。
2番手タイムはフォース・インディアのラジアがマークした。チームは64周のなかで新しいフロントウイングをテストしたが、午後のセッションではラジアがスピンを喫し、赤旗の原因を作った。
バードを走らせたメルセデスは、“コアンダ効果”を採用した新型のエキゾーストレイアウトをデビューさせ、一躍注目を集めることになった。タイムは3番手で周回数はこの日最多の95周を消化している。
2日目は、ビアンキがフォース・インディアをドライブすることになっており、チームは来季のレースシートの可能性を評価するとみられている。フェラーリはダビデ・リゴンを起用、メルセデスは引き続きバードがテストを担当する。