ヴァージンを離脱したルーカス・ディ・グラッシは、今年のF1参戦は諦め、2012年のレースシート獲得を目指すと述べた。
ヴァージンは、2011年に向けて、ディ・グラッシの代わりにルーキー、ジェローム・ダンブロシオを起用することを決めた。1年でシートを失ったディ・グラッシは、2012年のレース復帰につながる形で今年はサードドライバーを務めることを考えていると語った。
「今年のプランはF1に残ることだ。今いくつかのチームと交渉し、ベストの選択肢を見出そうとしている」とディ・グラッシ。
「2011年だけの話ではない。2012年にはレースシートに戻れるようなチャンスが欲しいんだ」
「来年僕がレースできる可能性があるチームと交渉するのが、一番いい戦略だと思う。2011年にF1に残ったはいいけれど来年も今年と同じ問題に直面するというのは望ましくない」
「1年走らないというのは、F1ドライバーにとって技術的な面であまりいいことではない。だからできれば、シーズンの中で走るチャンスがあったり、シミュレーションを常に使えるような状況がいい」
ディ・グラッシは、ヴァージンに残れなかった原因は金銭的なことだけで、チームから高く評価されていたと述べた。
レースドライバーではないポジションでヴァージンに残る可能性を聞かれたディ・グラッシは、「ないとは言わない」と答えた。
「ヴァージンとの問題は、レースシートを確保する上での純粋に商業的な問題であり、チームは僕がマシン開発において優れた能力を持っていたことを知っている」
「でも僕は、2012年にいい形で復帰したいんだ。ヴァージンとまた働くとすればそれは嬉しいことだけれど、他のチームでも問題はない」