フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロは、フェリペ・マッサがハンガリーGPで負ったケガから回復することを“確信し、楽観視している”と述べた。
ハンガリーGP予選走行中にルーベンス・バリチェロのマシンから脱落したパーツがマッサの頭部に直撃、彼は頭蓋骨に骨折を負った。マッサは入院中であるが、安定した状態であると伝えられている。
ディ・モンテゼモロは月曜にマッサを見舞った後、マッサの回復を信じているとコメントすると共に、病院スタッフに対して感謝の意を表した。
「フェリペには回復力があると確信し、楽観視している」とディ・モンテゼモロ。
「彼が最高の治療を受けていることもその理由のひとつだ。AEK病院のスタッフの方々の努力に感謝したい」
「また、直ちに駆けつけてくれたセーラント教授およびピート教授にも感謝する。彼らのサポートは、フェリペの家族とチーム全員にとって精神的な面で非常に重要なものになるはずだ」
「重大で信じられないようなアクシデントだった。1976年、ニュルブルクリンクでニキ・ラウダがアクシデントに遭った後、私は彼に会いに行ったが、ありがたいことにあの時とは状況が異なっている。様子を見る必要はあるが、明るい兆候が見えている」
医師団は、マッサの今季中の復帰は難しいと示唆しているが、ディ・モンテゼモロは、彼の代役を誰にするかを考えるよりもまず、彼の回復を見守りたいと述べている。
「我々は何よりもまず、ひとりの人間としてのフェリペの回復を優先する。彼は長年我々と共に過ごしてきたため、ただのチームの一員ではなくファミリーの一員である。我々フェラーリは彼の復帰を待っている。再び彼が我々のシングルシーターのひとつに乗り、トップになることを確信している」
「昨日のレースは、フェリペにとって完璧なものになるはずだった。これから(チームプリンシパルのステファノ・)ドメニカリと共にマラネロに向かうが、彼はマッサが戻るまでの代理についてどうするか意見を言うだろう。私はマッサがすぐにでも復帰することを願っている。これから1カ月のインターバルがあるので、しかるべき時が来たら決断を下すつもりだ」