マクラーレンのテストドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサは、カンポス・メタからF1レースに復帰する可能性は絶たれたと見られているものの、2010年にF1のレースシートを獲得する望みは捨てていないと述べた。
スペイン出身のデ・ラ・ロサは、同国人のエイドリアン・カンポスが率いるカンポスと契約するものと見られていたが、カンポスは、デ・ラ・ロサはスポンサーの持ち込みができないため、このままでは契約できないという趣旨の発言を行った。
しかしデ・ラ・ロサは、多数のチームとレースドライバーとしての交渉を行っていると主張、マクラーレンのテストドライバーを続けながら他のチームでレースに出場できれば嬉しいと述べている。USF1はチームのヨーロッパのベースをスペインのモーターランド・アラゴンに置くことを決めており、デ・ラ・ロサにとって選択肢のひとつではないかと見られている。
「まだ早い」というデ・ラ・ロサの発言を、スペインの通信社EFEが報じている。
「決断を急いではいない。USF1とモーターランドが合意に達したというのは事実だ。でも僕個人としては、その後に何が起こるのか分からないし、僕がどこで走るのかも分からない」
「マクラーレン・メルセデスのリザーブドライバーを務めながら他のチームでレースに出られればすごく嬉しいし、単純に他のチームでレースができればハッピーだ。F1に復帰するためにできることはなんでもやるけれど、どうなるかは分からない」
デ・ラ・ロサは、自分は金銭的なサポートは受けていないものの、別の武器を持っていると考えている。
「スポンサーがついていれば、すべてが圧倒的に楽になるんだけどね」とデ・ラ・ロサ。
「でも僕のF1での経験はとても重要なはずだ。僕にとってのスポンサーはこの経験だ」