ロータスのヤルノ・トゥルーリは、オフスロットル時のブロウンディフューザー規則の状況が目まぐるしく変わったことを「ばかげている」と批判した。

 FIAはイギリスGPからオフスロットル時のブロウン・ディフューザーの使用を規制することを決定していた。しかしルノーエンジンユーザーは安全性の理由から、規定の10パーセントではなく50パーセントのスロットルブローを使用することが許可されたことにマクラーレンが反発、FIAはこの判断を取り消した。その後、FIAは、チームが全会一致で同意するならオフスロットル時のブロウン・ディフューザーの使用を許可すると通知、全チームが合意に達したため、次戦ドイツGPからこれが許可される見込みとなった。

 トゥルーリは一連の騒動に関し、La Republicaの自身のコラムにおいて、ファンにとってもチームにとってさえも状況がわかりづらかったとして批判的なコメントをしている。

「ドライバーとして僕には何が正しいのか間違っているのかは言えない。だがきわめてばかげた状況だった」とトゥルーリは記している。
「この問題は技術的というよりも政治的であり、一般の人たちに説明するのは難しいし、複雑すぎて我々が理解することすら難しい」
「ある段階では、僕らのエンジン担当者が、何が許可されて何が禁止されているのか理解できないほどだった」

 金曜の記者会見でレッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーとマクラーレン代表のマーティン・ウィットマーシュが衝突したが、トゥルーリは、F1に混乱を生じないようチームボス同士が協力し合うべきだと述べている。

「シーズンが進行している途中にあらゆることを変え、何年も使用されてきた規則を改正するのは適切な行為ではない。考えるのが不可能だし、大きな混乱を生む。チームのボスたちは、共通のラインを引いて意見を合わせ、シーズン末まで何も変えるべきではない」
「彼らは不満を言うのをやめて、明確な提案をすべきだ。責任を押しつけ合ってもうまくいかない。絶えず変革し続けることは混乱を生むだけだ」
「F1にオーバーテイクが増え、盛り上がりを見せている時に、すべてを台無しにするのはやめよう。つまらない論争はやめようじゃないか」

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