フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは、フェラーリはシーズン序盤苦しんでも巻き返すことができると前向きな姿勢を見せている。

 アグレッシブなデザインを採用したF2012にフェラーリは苦労し、シーズンオフテストでは思っていたような結果が出せなかったと認めている。テクニカルボスのパット・フライは、開幕戦で表彰台を狙うのは無理だろうと述べた。

 ドメニカリは、フェラーリが低調なのは確かだが、今シーズンをすべて諦めてしまうのは早いと述べている。

「1982年のサッカー ワールドカップのイタリアのように戦えることを期待しよう。あの年のイタリアは、地区予選で振るわず、1次リーグでは3戦3引き分けだったが、最終的にはタイトルを獲った」とドメニカリはGazzetta dello Sportに対して語っている。

 開幕戦オーストラリアGPでフェラーリが実際にどのような状況なのかを目の当たりにするのを恐れているかと聞かれ、ドメニカリは次のように答えている。
「そんなことはない。我々は最終的にはパフォーマンスを確保できている。我々は透明性ある運営をしており、そのため、パフォーマンスレベルに満足していないと発言した」

 エキゾーストレイアウトをテスト期間半ばで変更したことが、苦労した主な原因であるとフェラーリは述べている。ドメニカリは、オリジナルのエキゾーストの改良バージョンを準備できるのは5月のムジェロテストになるだろうと明かしている。
「ボディワークのモディファイが必要なため、プロセスが長くなる」とドメニカリ。
「技術者たちは、どのようにCFDの作業に移すかを理解し、温度を分析し、パーツを準備し、それをテストしなければならない。5月にムジェロで行われるテストでないとそれはできない」

 フェラーリが実際に全体のどのあたりに位置するのかを判断するには時間がかかるだろうとドメニカリは考えている。
「私がマシンに満足していないのは、自分たちの目標に届かなかったためであって、他のチームより遅いということではない。自分たちのポジションを知るには、少なくとも最初の4戦が必要だ」

 フェラーリが低迷した場合、自分の立場が危うくなると感じているかとの問いに対してドメニカリは次のように述べた。
「私の役割はコーチではないし、私がマシンをデザインするわけでもない。だが常に自分の能力を問われているとは感じている」

本日のレースクイーン

綾瀬優あやせゆう
2025年 / スーパーGT
RUNUP Rising Angels
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円