ロータス・ルノーへの加入が決定したニック・ハイドフェルドが、元チームメイトであるロバート・クビカのけがによりF1復帰のチャンスを得たことに複雑な心境を示しながらも、今季の戦いに向けて高いモチベーションを感じていると語った。
クビカはラリーでクラッシュして重傷を負い、長期的にF1を欠場せざるをえなくなった。ルノーはクビカに代わるリードドライバーとして経験あるドライバーを求め、ヘレスでハイドフェルドをテストした。ハイドフェルドはその日のトップタイムをマーク、ルノーは16日に彼との契約を発表した。
「本当なら違う状況でF1に戻ってきたかった。でもこのチャンスを与えられたことを誇りに思う」とハイドフェルドは語っている。
「いろいろなことがあっという間に起こったが、すでにエンストンの設備とスタッフのやる気の強さにはとてもいい印象を持っている。先週ヘレスで行われたテストは本当に楽しかったし、サーキットでチームにすぐに溶け込むことができた。マシンはとても革新的で、いい感触を持っている。モチベーションはとても高い。シーズンが始まるのが待ちきれない思いだよ」
チームプリンシパルのエリック・ブーリエは、ハイドフェルドはクビカの代役として理想的なドライバーだと述べた。
「チームにとってこの2週間はとても難しい時期だった。我々は素早い対応を行わなければならなかった。先週ヘレスでニックにチャンスを与え、彼から非常にいい印象を受けた。彼は速く、経験があり、技術的に非常に優秀で、フィードバックとマシンの理解において優れている。我々は以前から、経験あるドライバーを最優先に考えると述べてきた。彼はこの仕事に理想的な男だと感じている。ニックをチームに迎えることができて喜んでいる。彼とビタリー・ペトロフとともにシーズンを強力な形でスタートすることを期待している」