豪V8シリーズでニッサン・モータースポーツが1-2フィニッシュ!
オーストラリアV8スーパーカー レースレポート
8月24-25日 オーストラリア、ウィントンモーターレースウェイ
・ニッサン・アルティマのジェームス・モファット、マイケル・カルソが1-2でフィニッシュ
・今季からV8シリーズに参戦するニッサン・モータースポーツにとって初優勝
2013年オーストラリアV8スーパーカーシリーズは、8月23-25日、「ウィントン360」がウィントンモーターレースウェイで開催され、ニッサン・モータースポーツがオーストラリアのツーリングカーレースに本格復帰して以来、初めての勝利を挙げました。
24日土曜日に行われた第1レースでは、ジェームス・モファットがV8スーパーカー選手権初勝利を挙げました。ニッサン・モータースポーツにとって、オーストラリアのツーリングレースでは21年ぶりの勝利。1992年6月21日にオランパークで、チームメイトのジム・リチャーズを抑えたマーク・スカイフェ(ニッサン スカイラインGT-R = R32)以来のことです。
この勝利に華を添えたのは、ノートンのチームメイト、マイケル・カルソ。同じくニッサン・アルティマでモファットに続いてのチェッカーを受け、1-2フィニッシュを達成しました。
予選では、カルソが好走を見せ、決勝のスターティンググリッドでは3度タイトルを獲得している強豪、ジェイミー・ウィンカップに続く2番手につけました。これはカルソにとって予選での自身最上位リザルトです。モファットはグリッド3番手からレースをスタートしました。
40周で行われる60/60スーパースプリントレースでは、ウィンカップが開幕ラップで首位に立ちましたが、まもなくメカニカルトラブルで苦戦を強いられます。その後、カルソがレース前半でリードを握りましたが、再スタートの後、モファットがジャンプアップ。残る20周で首位に立ち、そのままフィニッシュを迎えました。
日曜日に行われた2回のレースでは、ニッサン・モータースポーツは絶好調とは行きませんでしたが、これから迎えるサンダウン、バサースト、ゴールドコーストでの大事な耐久戦に向けて、いい流れを築いています。
この日は、モファットが流れを維持し、11位、8位でフィニッシュ。選手権争いでは、ニッサン・アルティマ勢最上位の13位に浮上しました。カルソは両レースでアクシデントに巻き込まれ、残念ながらリタイアとなりました。
この週末、トッド・ケリーは、ウィンカップとの接触によりウォールでクラッシュするアクシデントにも見舞われ、ベストリザルトは14 位でした。リック・ケリーは、最初のレースを14位、22位でフィニッシュしましたが、レース3ではマーク・ウィンターボトムとのアクシデントでサスペンションにダメージを負い、リタイアとなりました。
オーストラリアV8スーパーカー選手権の次戦は、9月13-15日。ウィルソン・セキュリティ・サンダウン500は、今季初めての耐久レースとして開催されます。
#360 ジェームス・モファット(ノートン、ニッサン・アルティマ)
「自分のキャリアの中でこの瞬間を迎えるためにがんばってきました。それが自分の初勝利につながったことの意味は、大変大きいです」とジェームス・モファットは語ります。「ニッサン・モータースポーツ、ノートン、トーシバのみんなにとって、素晴らしい日になりました。今は、夢を見ているような気分です。今回のイベントでは、心を無にして臨みました。どんなサーキットでも、すべてがうまく行けば、自然に結果が伴うのです。ここは私たちのテストコースでもあり、テストデイの内容にもとても満足していましたが、とてもクセのあるサーキットなので、決して油断はしていませんでした。あまり期待を持ちすぎることなく、土曜日に勝った後でも、その興奮を抑えていました」
#36 マイケル・カルソ(ノートン、ニッサン・アルティマ)
「チームのみんなにとって、素晴らしい瞬間です。ノートンのマシンが1-2でフィニッシュできたなんて、最高です」とマイケル・カルソ。「今回は、今季ここまでのレース以上の走りができると思っていました。このサーキットでは馬力が大きいマシンもアドバンテージがそれほど活かせないことを、私たちはよく知っています。ニッサン・モータースポーツはとてもいいチーム運営を行っており、今季を通してずっとそれが発揮されてきました。今回の結果はチームの全員の努力の賜物です。エンジニアたちの懸命な努力も報われました」
#15 リック・ケリー(ジャック・ダニエル、ニッサン・アルティマ)
「夢が叶ったような思いです。ジャック・ダニエルのマシンが優勝できたらよかったと思いますが、ストレートでの不利を依然として抱えながらもノートン・ニッサンが果たしたことは、素晴らしい結果です」とリック・ケリーは語りました。「今回は予選がとても重要だと分かっていましたし、ノートンのふたりはそれにうまく対応して、レースでの走りも安定していました。それが実ったと思います。チームのみなさんには、心から祝福します。この18ヶ月の間、我々は本当にがんばってきました。スタッッフやその家族も含めて、すべてがこの作業の中で苦労を重ねてきたので、チームのひとりひとりを讃え、その努力に感謝します。今日、それがようやく報われましたね」
#7 トッド・ケリー(ジャック・ダニエル、ニッサン・アルティマ)
「始動してたった8ヶ月のチームが、初勝利と同時に1-2フィニッシュを達成するなんて最高の結果です」とトッド・ケリー。「みんな、とてもよくやりました。チャンスがあるとすれば、このコースだとみんなが考えていました。今季の残りも、この勢いをつなげていきたいと思います」
