ニッサン・モータースポーツ、V8米国戦で自己ベストリザルト
オーストラリアV8スーパーカー レースレポート
5月19日 米国、テキサス
ニッサン・モータースポーツは5月17-19日に米国テキサス州オースチンで開催されたオーストラリアV8スーパーカー選手権オースチン400で、リック・ケリーが今季のベストリザルトをマークし、選手権争いでは12位に浮上しました。ニッサン・アルティマにとって「母国のアドバンテージ」を活かしたケリーは、予選での5位を2回、決勝で6位1回を含む、4回のトップ10リザルトをマークしました。
この結果は、ニッサンがオーストラリアのモータースポーツにトップレベルでの参戦復帰を果たして以来、予選でもレースにおいても最上位の内容です。V8スーパーカーに新規参入したニッサン・モータースポーツのペースが向上していることで、ニッサン・アルティマも強豪マシンの仲間入りを果たしたと言えるでしょう。
トップ10リザルトを連発したケリーに加え、土曜日の第2レースではジェームス・モファットも10位に食い込みました。さらに、トッド・ケリーも土曜日の第1レースでは予選で9位をマーク。土曜日の第2レースではマイケル・カルソも9位フィニッシュを果たしました。
今回のオースチン400は、初めて北米で開催されるV8スーパーカー選手権イベントとなりましたが、主催者の発表によると、3日間の会期中、サーキットを訪れた観客は6万8891人に達しました。もともと日産アルティマは北米で設計・組み立てが行われているため、今回の参戦はニッサン・モータースポーツにとっても大きな意味を持ちます。日産アルティマは米国で最も人気の高い量産車のひとつであり、本年の第4四半期にはオーストラリアでの販売開始も控えています。
2013年V8スーパーカー選手権の次戦は、6月14-16日、オーストラリア北部のダーウィンにあるヒデン・バレー・レースウェイで開催されます。
#15 リック・ケリー(ジャック・ダニエル、ニッサン・アルティマ)
「この週末、ポイントを獲得し、このような素晴らしいマシンでトラブルなくベストを尽くせて、とても喜んでいます。チームはこのプロジェクトを進めていくために、必死の努力を続けてきました。チームのためにもこのような結果をもたらせたことはいい流れだと思いますし、チームも誇りに思っていいと思います。我々はチームも素晴らしく、アルティマは週末を通して見事な走りをしてくれたので、セッティングもとてもよかった。ピットストップもすべて順調で、この週末は何もかもが本当にうまく行きました。もちろん、ストレートラインではここでも厳しい展開となりましたし、4レース中3回で同じドライバーがコースオフを喫してしまい、あまりいいところを見せられなかったことが残念でしたね。全体としては満足していますし、たくさんの収穫もありました。次のラウンドは我々にとってはちょっと厳しくなるかもしれませんが、いい流れで進んできているのでとてもうれしいですね」
#360 ジェームス・モファット(ノートン、ニッサン・アルティマ)
「今日は、ボールが手からこぼれた感じでした。予選の内容も今ひとつで、Q1では小さなトラブルがあり、それをQ2まで引きずってしまいました。夜の間にマシンのバランスを失ってしまい、よかれと思ってしたことが裏目に出てしまいました。最終レースでは、予選で22番手となってしまったので、そこから追い上げるのは大変なことでした。スピンもしてしまい、一時は最後尾となってしまいました。セーフティカーが入ったことで救われましたが、本来の力を発揮できずに終わってしまったので、非常に悔しい思いです。今日の好素材は、中盤集団でのフィニッシュを2回できたことです。ポイントも獲得しましたが、できればもっと獲得したかったですね」
#7 トッド・ケリー(ジャック・ダニエル、ニッサン・アルティマ)
「2回目のセッションの予選ではいい走りができなかったので、少し後方からのスタートとなりました。このレースのスタートや再スタートの最初のラップでは、他車の影響を受けやすい状況でした。でも、一度事態が落ち着けばマシンは本当に信じられないほど素晴らしい走りをしてくれました。総合的にはいいところも残念なところもありましたが、まだペースもその他の部分でも伸びしろが大きいので、大きなポテンシャルを秘めています。エンジンの開発などにじっくりかける時間があれば、リックは上位に迫ることもあったと思うので可能性は大きく、不足しているすべての部分が解決できれば、とても素晴らしいパッケージになると思います」
#36 マイケル・カルソ(ノートン、ニッサン・アルティマ)
「とても悔しいです。最後のレースを予選9番手からスタートしたことでも分かる通り、我々のマシンはとても素晴らしいのです。2回目のレースでのタイムはかなりよかったので、いい位置につけていたのに残念です。コース外に押し出されるのは、いつでもイヤなものです。今はもがいているところから抜け出そうとしている状態ですが、速さがあることはいい側面です。抜け出すにはあと少し運が必要なだけ。その日はすぐそこまで迫っていると願いたいですね」