レッドブル・レーシングのチーフテクニカルオフィサー、エイドリアン・ニューエイが、インディカーでのダン・ウェルドンの死亡事故からモータースポーツ界は学ばなければならないと語った。
ニューエイは80年代半ばにインディカーのマシンデザインを手がけた。また彼は1994年のサンマリノGPで自らがデザインしたウイリアムズのマシンでアイルトン・セナがレース中事故死するという経験もしている。
「私の場合には、自分がデザインを担当したマシンでドライバーが命を落とした。そういう場合に自分がしている仕事について疑問を持たなければおかしい」とニューエイが話したとThe Telegraphが伝えた。
「4年間にわたって私はインディカーの仕事をした。その間、幸いにも死亡事故はなかったし、重傷者を出す事故もなかった。だが、コンクリートウォールに囲まれたオーバルでたくさんのマシンが超高速で非常に接近した状態でレースをするなら、それは大きな事故を招く条件になる。オープンホイールでは特にそうだ」
「誰かが命を落とすというのは、モータースポーツにとってとても辛い瞬間だ。自分が属しているカテゴリーであろうとなかろうと」
「モータースポーツにとって大きな衝撃だ。我々は常に学び続けなければならない。(リスクが)存在するという事実は皆承知しているが、それを知っていることと、実際それが起こるということは別の問題だ」