エイドリアン・ニューエイは、F1の新しいタイヤルールが、今季のレッドブルに新たなチャンスをもたらすと考えている。
 ピレリのウルトラソフト・コンパウンドの新規導入と併せて、今年はグランプリの週末のドライタイヤ全般についても、これまでよりチームの選択の幅が広がることになっている。ニューエイは、これが彼のチームに有利な方向へ作用すると予想しているのだ。

「新ルールはレース戦略とタイヤの使い方の面で、これまでになかったいくつかの機会をもたらすだろう」と、彼は語っている。
「うちのクルマは概してかなりタイヤにやさしいという特性をうまく生かせればね。ライバルと比べるとデグラデーションは小さい方だから、それを利用してさらにパフォーマンスを引き出す余地が見つかるかもしれない」

 昨年のレッドブルRB11は前半戦では苦戦したものの、シーズンの終了間際にはダニエル・リカルドがタイトルウィナーのメルセデスと「(シャシーは)対等なレベル」と評するまでになっていた。
 ニューエイによれば、昨年のシャシーでグリップについて学んだことが、月曜にバルセロナで最初のプレシーズンテストを開始するRB12のデザインに役立ったという。

「昨シーズンのスタートは厳しいものだった」と、ニューエイは言う。
「冬の間に、それまでとは違うアイデアをいくつか取り入れたのだが、それが良い形で機能せずハンドリングの問題に悩まされた。だが、あれはとても有益な経験だった。最初からハンドリングが良いクルマの場合、むしろ理解を深めるのが難しかったりするが、どこかで間違いを犯すと、そこからとても多くのことを学べる。昨シーズンのレッドブルに起きたことは、まさにそれだった」
「早い時期に犯したいくつかの間違いが、きわめて貴重な教訓となって生かされたんだ。結果として、シーズン後半戦ではかなり競争力が高かったと思うし、それはスパのミドルセクター、雨のオースティン、そして路面のバンピーなシンガポールのレースなどで実証されている」
「そうした昨年の教訓から、さらに踏み込んで進歩できたと思っている。シミュレーションが示すところによれば、今年のシャシーはかなり出来の良いものになっているはずだ」

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