レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、チーフテクニカルオフィサー、エイドリアン・ニューエイがフェラーリに移籍するかもしれないという推測を否定した。

 F1テクニカルレギュレーションが大幅に変わった2014年、フェラーリはチャンピオン最有力候補としてのポジションにつくチャンスをつかむことができず、シーズン序盤でチームプリンシパルのステファノ・ドメニカリが辞任した。新代表マルコ・マティアッチは、フェラーリチームがトップに立つために必要なことは何でもやると述べており、優秀な人材の獲得に動く可能性もあると認めている。

 そういった発言もあって、フェラーリが再びニューエイ獲得に動くのではないかとのうわさが持ち上がっている。フェラーリは過去にもニューエイにアプローチしているが、彼を説得することができずに終わっている。

 今回のうわさを受けてホーナーは、ニューエイとレッドブルとは緊密な関係にあり、これに終止符が打たれる理由はないと語った。

「毎年のように彼の将来について推測が持ち上がっている」とホーナー。
「だが彼自身は常に、気持ちはこのチームに向いているとはっきり述べている。彼はレッドブルに対して父親のような気持ちを抱いているのだ」

「彼は初期段階からこのチームに加わり、他のどのチームにいた時よりも深く我々のチームに関与している」

「今の働く環境を気に入っているから、最近のうわさは純粋な推測に過ぎないと思う」

「だがもちろんフェラーリが彼を求める気持ちは理解できる」

 フェラーリが獲得を目指していると推測される人材としては、ニューエイの他にロス・ブラウンの名前も挙がっているが、フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロはこういった報道を否定している。

 一方でディ・モンテゼモロは、新代表マティアッチには技術面ではなくチームマネジメントに集中させたいと明言している。

「彼(マティアッチ)はF1の仕事に没頭しなければならない。だが私は彼に空力、エンジン、サスペンションといった分野の専門家になることは求めていない」とディ・モンテゼモロは述べている。

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