F1の権威あるふたつの情報源が、エイドリアン・ニューエイの説明するレッドブルRB8の“レターボックス・スロット”の役割について疑問を唱えている。
昨年のグリッドを埋めたブロウン・ディフューザー・ソリューションの生みの親であるニューエイは、レッドブルの新車RB8で採用したステップノーズのレターボックス・スロットについて、単にドライバーを冷却するものだと説明している。
しかし、ある空力の専門家は、今回のニューエイの説明に疑問を抱いており、モノコックの空気はパフォーマンス上の利益を生むために、他の箇所に導かれているのではないかと推測していると、YallaF1が伝えている。
ある匿名のエンジニアは、「それならドライバーたちは雨が降ったら足が濡れることになるね」と述べている。
また、過去にマクラーレンやフェラーリ、ベネトン、プロストなどで腕を振るい、最近はスポーツカーチームのエプシロン・エウスカディを率いるジョアン・ビラデルプラットもニューエイの説明に納得していない。
「個人的には、その開口部がドライバーをリフレッシュさせるものだというエイドリアン・ニューエイの説明は信じていない。それが必要というなら、セバスチャン・ベッテルとマーク・ウエーバーは、これまで半分眠って運転していたことになるからね」と、彼はEl Pais紙にコメントしている。
イタリアのスポーツ紙La Gazzetta dello Sportは、RB8のインレットが2008年フェラーリの革新的なノーズスロットと同じように、空気をフロアの下に流しているのではないかと推測している。