元F1ドライバーが世界最速の国際ワンメイクレースにゲスト参戦
ニック・ハイドフェルドがポルシェ モービル1 スーパーカップに参戦
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)が主催し、F1ドイツグランプリ(於:ホッケンハイム)のサポートレースとして7月20-22日に開催されるポルシェ モービル1 スーパーカップ2012シーズンの第7戦に、ゲストドライバーとして元F1ドライバーであるニック・ハイドフェルドが初参戦します。
世界最速の国際ワンメイクレースであるポルシェ モービル1 スーパーカップは、今年で20年目となる記念すべきシーズンを迎えています。ニック・ハイドフェルドのデビューは今シーズンのハイライトのひとつで、ハイドフェルドは最高出力450PSを誇る911 GT3カップをドライブします。
「ポルシェのスペシャリスト達を相手にスーパーカップで競うというのは、私にとって壮大で新たな挑戦です。ライバルたちと争うのが容易でないことは分っていますが、その厳しさがこの挑戦を胸躍るものにしているのです」と、ニック・ハイドフェルドは話しています。彼はドイツのメンヒェングラートバッハ出身の35歳で、2000年から2011年にかけては、BMW、ルノー、ザウバー、ウィリアムズといったトップチームでレースに参戦。F1ドライバーとしては過去に13回表彰台に立ち、2007年シーズンを5位、2008年シーズンは6位という結果を残しています。さらに、ハイドフェルドは今年のル・マン24時間レースで安定した走りを見せつけ、プライベートチームとしては最高位となる4位でチェッカーを受けました。これは彼がスポーツカーレースで初めて収めた大きな成功です。
ハイドフェルドは自身にとって初めての経験となるポルシェでのレースを非常に楽しみにしています。今回の参戦に際し、「ル・マンでは、ポルシェというブランドが、いかに人々を魅了するブランドであるかを、改めて身をもって体験しました。私は個人的に2台のポルシェ車を所有しています。このレースは、間違いなく特別な経験となるでしょう」とハイドフェルドは話しています。
ポルシェのモータースポーツ部門でポルシェ モービル1 スーパーカップの運営責任者を務めているヨナス・クラウスは、ホッケンハイムのレースにおいてVIPカーを駆るドライバーは、ハイドフェルド以外に考えられないとしています。「ニックは、類まれなF1ドライバーであることを証明しただけではありません。彼がホッケンハイムで911 GT3カップをドライブするということは、多くのスーパーカップファンにとって特別なことであると同時に、レギュラードライバーにとっても、経験のある優秀なレーシングドライバーと競えるという点でモチベーションをさらに刺激する要因になるのです。ポルシェ モービル1 スーパーカップはハイレベルな争いを繰り広げるレースであるため、他のシリーズで活躍するドライバーがゲスト参戦しても、すぐさまトップの座を獲得できることはほとんどありません」 と、クラウスは話しています。
ポルシェ モービル1 スーパーカップは、世界最速のワンメイクレースシリーズであり、1993年以降、F1グランプリのサポートレースとして開催されてきました。このシリーズで使用される車両は、最高出力450PSを発生する完全に同一スペックの911 GT3 カップです。この911 GT3 カップは、生産台数と販売台数が世界で最も多いレーシングカーであり、そのベースモデルは、公道を走ることができるライトウエイトスポーツカーの911 GT3 RSです。