ニック・ハイドフェルドに対し、メルセデスGPが2010年のテスト&リザーブドライバーの職をオファーしているとの報道がドイツでなされている。ハイドフェルド自身は、ミハエル・シューマッハーの復帰は自分の将来に影響を与えたと認めるとともに、F1に残りたいという意思を改めて表明している。
メルセデスGPは、シューマッハーの獲得が決定するまでは、ニコ・ロズベルグのチームメイト候補としてハイドフェルドを一番に考えていたと見られている。ドイツのビルト紙は、現在メルセデスはテストドライバーとしてハイドフェルドと契約したがっていると報じている。
シューマッハーのF1復帰が決まり、メルセデスGPのレースドライバーのシートがなくなった後、ハイドフェルドは古巣ザウバーと契約するものと見られていたが、ザウバーは小林可夢偉のチームメイトとしてペドロ・デ・ラ・ロサを選ぶ可能性が高いと報じられている。
そうであればハイドフェルドに残された選択肢は、再びロバート・クビカのチームメイトとしてルノーに加入するか、スクーデリア・トロロッソ、新規チームのカンポス・メタあるいはUSF1と契約するかしかなくなる。
ハイドフェルドは自らのウェブサイトにおいて、シューマッハーの復帰はF1にとって素晴らしいことではあるが、自分はそれによって大きな影響を被ったと記している。
「ミハエル・シューマッハーが復帰を決めたことは、F1にとって間違いなく素晴らしいことだ」とハイドフェルド。
「ミハエルとメルセデスの幸運を祈る。だが、この決定によって来シーズンのいいシートがひとつ少なくなり、僕はダイレクトに影響を被ることとなった」
「僕らはF1における僕の将来のため、長期的なオプションの中でベストなものを得ることに集中し、期待していく。僕は引き続きハードなトレーニングを行い、しかるべき人々との話し合いを行う」
「今後数週間のうちに、僕の将来について具体的なことを発表できることを願う」