元F1ワールドチャンピオンのミカ・ハッキネンが、スペインのモンテブランコで行われたDTMのテストを終え、2012年仕様メルセデスベンツCクラスクーペの評価を語った。
1998年・99年のワールドチャンピオンのハッキネンは、F1引退後、DTMでメルセデスベンツをドライブしていたハッキネンは、しばらくレーシングカーのコクピットから遠ざかっていたが、11月にはインターコンチネンタル・ル・マン・カップ最終戦ズーハイで、メルセデスベンツSLS AMG GT3をドライブ。レースを楽しんだ。
そんなハッキネンはモンテブランコで行われたDTMテストに参加し、来季から導入される予定の新規定DTMカー、メルセデスベンツCクラスクーペをドライブ。109周を走破し、「すごくフィットしたし、興奮したよ」と語った。
「まず最初に言っておきたいのは、DTMマシンをドライブするチャンスをもらってすごく喜んでいるってことだよ。(マシンを走らせた)HWAチームと働くのはすごく心地良かった」
「テストの感触は良かったね。マシンは僕が体験していた2007年のDTMマシンとは大きく異なる。太くなったタイヤはよりグリップを発生させているし、パドルシフトを装備したことでずっとステアリングを握っていられるから、自分が狙った100%のラインを走ることができる」
「もちろんF1の時にパドルは体験しているけど、これはそれよりもずっと自然だ。メルセデスベンツとHWAのために開発の協力ができて喜んでいるよ」
ハッキネンは、SLS AMG GT3に続くレーシングカーのドライブに、興奮を隠しきれなかった様子で「マシンにすごくフィットしたし、興奮したんだ。マシンから降りるときには思いっきり笑顔だったからね!」と語った。
メルセデスベンツモータースポーツ代表のノルベルト・ハウグは、「ミカはいつまでもレーサーだね。Cクラスクーペの中のミカは家の中にいるようだったし、たくさんの周回を高いレベルで重ねてくれた。テストは我々にとっても、ミカにとっても助けになったと思う」とコメントしている。