2度のワールドチャンピオン、ミカ・ハッキネンが、今年もF1はとてもエキサイティングであり、これを楽しむためにはファンはF1について勉強する必要があると述べた。
2010年開幕戦バーレーンGPでオーバーテイクがほとんど見られなかったため、今季レース中の給油をなくす規則変更が行われたためにレースが退屈になってしまったとの批判が集まった。続くオーストラリアとマレーシアは面白い展開になったものの、天候によるところが大きく、オーバーテイクの少なさは今も課題と見られている。
しかしハッキネンはニュージーランド・ヘラルドのインタビューにおいて、今年のF1は十分面白く、それを理解するにはファンも知識を身につけなければならないと主張した。
「F1は十分エキサイティングだ。サーキットによっていいレースになったりそうでもなかったりの差は多少はあるけれどね。皆、F1をもっと深く知り、もっとよく理解しなければならない。ドライバーがどういう状況にあるのか、チームが何をしているのかを理解する必要がある」
「皆、よく勉強するべきなんだ。テレビをつけて、グランプリを見て、ドライバーがぐるぐる回っているのを見る――それだけでは退屈だし、チャンネルを変えてしまうだろう。もっと知識をつければ、それだけ面白くなる。今は技術的な情報もずいぶん手に入るようになっている。オンボードカメラの映像も見られる。だからそういったことに関心を持たなければならないんだ」
「レースはまたさらにハードになっている。年々過酷さは増してきているんだ。僕がレースをしていたころも信じられないぐらいタフだった。でも今はかつてないほどハードな状態だ。政治的な問題や経済的な問題まであるからなおさらだね」
