オーストラリアGPの決勝後、マクラーレンのルイス・ハミルトンは、チームが誤ったタイヤ戦略をとったために“人生最高のドライブ”が台なしになったと怒りを表した。ハミルトンは上位陣では唯一ドライタイヤを2セット使用し、結果的に順位を落とした。

 予選で11位と低迷したハミルトンは、決勝スタートで他車のアクシデントに乗じて8位に上がった。その後もアグレッシブな走りで、次々にオーバーテイクを行ったが、ロバート・クビカを抜きあぐね、時間をロスすることとなった。これを見たチームはタイヤ交換の指示を出したが、ハミルトンは結局、ドライタイヤの交換を行わなかったクビカ、フェリペ・マッサ、フェルナンド・アロンソの後ろで時間を失い、アロンソに仕掛けた際に後ろを走るマーク・ウエーバーに接触されて順位を6位に落とす結果になった。
 自分をピットインさせた戦略に腹を立てていたハミルトンは、アロンソの後ろを走りながら無線で「僕をピットインさせたのは誰の判断なの?」とチームに問いかけていた。

「たぶん自分の人生で最高のドライブのひとつだったと思う」と彼はレース後のインタビューで語っている。あのピットインは誰の指示だったのか聞かれた彼は、「あとで分かるだろう。今はわからないけど」と答えた。
「残念ながら戦略のせいで順位を落としてしまった。僕のチームには優秀なスタッフが揃っていて、彼らは普通は正しい判断をしてくれる。でも今回の戦略は間違っていた。僕の前を走るドライバーたちは皆1ストップだった。なのに僕はなぜか2回ピットストップをした。物事はいつもうまくいくとは限らないということなんだろう」
「マーク・ウエーバーに押し出されてしまい、がっかりした。でも彼はレースの後に謝っていると聞いたから、それを受け入れるよ。自分の仕事には満足している。今日は全力でドライブした。マシンのフィーリングはよかったから、僕はこれよりもっと上の順位を取れてもよかったはずだと思っている」

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