2011年F1イギリスGPの日曜決勝で、マクラーレンのルイス・ハミルトンは4位、ジェンソン・バトンはリタイアを喫した。
■ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス
ルイス・ハミルトン 決勝4位
終盤に差し掛かるころから、燃料をセーブしなければならなくなった。ペースを緩めて走らなければならなかったので、ブレーキの温度が下がった。そのためブレーキがきかず、ロックし続けた。そのせいでマーク(・ウエーバー)に前に出られてしまい、終盤はフェリペ(・マッサ)を相手にポジションを守って戦うことになった。最終ラップ、チームから全力でプッシュするよう指示が出た。でもその時点でフェリペはすぐ後ろに来ていて、ポジションを守るのは大変だった。これ以上接戦の最終ラップはもうないと思うよ! 最終コーナー、僕はイン側をキープして、全力でハードブレーキングした。ふたりはひとかたまりになってコーナーを回り、幸いフィニッシュラインで僕が勝った。ラインを越えた時には、まるで勝ったかのような歓声をもらった。皆に心からお礼を言いたい。週末を通して、ファンの皆は本当に素晴らしかった。シルバーストンにこれほど多くの観客がいるのを初めて見たよ。彼ら全員が僕の後押しをしてくれているのを感じた。今年のイギリスGPはこれまででベストの部類に入ると思う。また来年戻ってくるのを今から楽しみにしているよ!
ジェンソン・バトン 決勝リタイア
今日の僕のレースではいろいろなことが起こった。最後のピットストップの前はとてもいいペースで走り、ルイス、セバスチャン(・ベッテル)、マーク(・ウエーバー)に追いついた。彼らがピットに入った後、僕は1周ステイアウトした。ピットストップの後、マークと同じぐらいのところか、彼の前でコースに復帰できたはずだ。でもピットレーンで右フロントタイヤが外れてしまい、すぐにマシンをとめなければならなくなった。右フロントタイヤの担当者がホイールナットを失い、代わりのものを手に取るために後ろを向いた。彼が向きを変えた時に手が動き、フロントジャッキ担当者がマシンを下ろす合図だと思い、ロリポップが上がった。今後二度とこういう問題が起こらないと思いたい。ホームのファンの前だけに残念だよ。僕はとてもレースをエンジョイしていたんだ。レースを通していいペースで走り、いくつかいいバトルも楽しんだ。ベイルのインからフェリペを抜いたのは楽しかった。選手権ポイントをもっと獲れなかったのは残念だったけれど、僕らはファンが盛り上がれるような材料を提供できたと思う。レース終盤にペースがいい者がチャンスをつかんだ。今日は確実に表彰台を手に入れられる可能性があったと思う。