元F1世界チャンピオンのジャッキー・スチュワートが、ルイス・ハミルトンは気持ちをコントロールすることを覚えなければ才能を生かすことができないと語った。一方、父親のアンソニー・ハミルトンは、マネジメント担当会社に問題があるとコメントしている。
今季他のドライバーとの接触が多く、批判を受けているハミルトンは、シンガポール決勝でもフェリペ・マッサにクラッシュし、ドライブスルーペナルティを科せられた。ハミルトンは予選でもマッサに接触しかけている。
スチュワートは、なぜハミルトンが才能をうまく生かさないのか理解できないと語った。
「彼はドライビングの仕方を知っているはずだし、生まれつき豊かな才能を持っていることを考えると、少し混乱してしまう」とスチュワート。
「素晴らしいドライバーになるためには、彼は事故ばかり起こしていてはならない。偉大なドライバーは誰もこんなドライビングはしていない」
「彼はスキルを持っているのに、精神的に乱れてしまう。シンガポールの予選でピットを離れた後のこともそうだ。彼があんな事故を起こしかけたことが信じられない。あれで予選を走れなくなったかもしれないのだ」
「レースでの事故も余計なものだった。彼は自分の心をコントロールすることを考える必要があると思う。彼はスキルも能力もあるのに、残念なことにあまりにも事故が多い」
「ミハエル(・シューマッハー)も同じ問題を抱えていた。だが偉大なるドライバーたち、たとえばファンジオ、ジム・クラーク、ニキ・ラウダ、そして私自身も、あまり事故を起こしていない」
ハミルトンの父で以前マネージャーを務めていたアンソニーは、現在ハミルトンのマネジメントを担当しているXIXマネジメントに問題があるとBBCに対して述べている。
「彼のマネジメントはもっと仕事をすべきだ」とアンソニー・ハミルトン。
「パドックを見渡すと、(ルイス以外の)どのドライバーにもドライバーマネージャーがついている。彼らマネージャーはここにきて、ドライバーの人生に関与している」