マクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュは、ルイス・ハミルトンとフェリペ・マッサの日本GPでの接触は単なるレーシングアクシデントにすぎないとし、また、ハミルトンが上位勢についていけなかったのは、序盤にスローパンクチャーに見舞われたからだと説明した。
「残念ながら、どうもふたりは互いに引き寄せられてしまうようだ」とウィットマーシュは日本GP決勝後に、ハミルトンとマッサについて語った。ふたりはモナコとシンガポールで接触した後、日本GPでもクラッシュした。ハミルトンは、マッサがいるのが見えなかったとレース後に説明している。
「でもルイスには彼が見えなかったのだ。『見えているべきだ』と言われるかもしれないが、ミラーはそんなに大きいだろうか? そうでないかもしれない。とにかくあれはよくある事故のひとつだ」
「以前の状況から考えて、同じタイプの事故だと思われるかもしれないが、そうではない。彼には(マッサが)見えず、それで彼(マッサ)の方に動いたのだ。実際(マッサには、スタートでセバスチャン・ベッテルに寄せられた)ジェンソン(・バトン)よりはスペースが残されていた。彼がもっと大きくラインから外れていれば、避けられたんじゃないのかね?」
ウィットマーシュは、ハミルトンが日本GPで振るわなかったのは、序盤にスローパンクチャーに見舞われたからだと考えている。
「彼はスローパンクチャーのツケを払ったのだ。それによってリヤアクスルのバランスがひどく狂ってしまった。そのせいで彼はふたつポジションを失い、さらにフェリペと接触したのもマイナスになった」
「そういうことの組み合わせで彼は順位を落とした。そこから挽回するのは難しかった。ルイスに公正を期して言うなら、彼はレースをしっかりコントロールして走り、貴重なポイントを獲得した。しかし彼の基準で考えれれば、彼自身はこの結果に満足できないだろう」