タイヤから見たハンガリーグランプリ
ピレリ、高温のハンガリーへ
2012年7月27-29日ハンガロリンク

グランプリ概要:
イギリスとドイツでのウェットコンディションのレース週末が続いたので、ピレリは、ハンガロリンクでのドライで暖かい週末を期待しています。ハンガロリンクは、1986年、かつての鉄のカーテンの向こう側で初めてオープンしたサーキットです。タイトでツイスティなトラックは常設ですが、平均速度が遅くグリップレベルが低い市街地サーキット的な特性も備えています。路面は、週末を通してラバーが乗っていくにつれて次第に改善していきます。
ピレリは、ドイツグランプリと同じ選択である、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤとP Zeroイエロー・ソフトタイヤをハンガリーに持ち込みます。この組み合わせは、ツイスティなハンガロリンクで求められるグリップと、通常のハンガリーグランプリの特徴である30°C近い気温に対応可能な耐久性の確保との間のベストな妥協点を提供することを意図しています。

トラクションとブレーキングが、ハンガリーにおけるタイヤへのチャレンジとなる2つの鍵であり、ラバーへのケアを怠ると、デグラデーションを増大させるタイヤ温度の上昇を生じさせます。多くのタイトなコーナーと大きなステアリング入力により、特にタイヤエッジは温度が上昇し、摩耗が生じやすくなるため、スムーズなドライビングスタイルが求められます。

シルバーストンやホッケンハイムと異なり、ピレリは、ハンガロリンクでのフリー走行に試験型タイヤを持ち込みません。したがって、各ドライバーには、通常のアロケーションである6セットのミディアムタイヤと5セットのソフトタイヤがレース週末に供給されます。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクターポール・ヘンベリーのコメント:
「ハンガリーは、カレンダー中で最も低速な常設トラックのため、シルバーストンやホッケンハイムとは極めて対照的です。しかし、タイヤに対して厳しくないわけではありません。実際、ツイスティで滑りやすいサーキットは、高速で流れるようなレイアウトのサーキットよりも、タイヤに多くの動きが求められるため、タイヤ温度を上昇させやすいと言えます。特に、気温が高い場合はなおさらです。とはいえ、昨年はウェットな天候状態も見られたため、いかなる仮定もしないことが重要です。結果的に、ハンガロリンクでのレースコンディションにおけるスリックタイヤの性能に関する情報は十分ではありません。デグラデーションのコントロールを維持するために、スピードと耐久性のバランスを取ることが、ハンガリーにおいてタイヤを最大限に活用するための鍵となるでしょう。オーバーテイクは難しいため、ドライバーは、ポジションをアップするための戦略を採るチャンスがあるでしょう。このため、前2戦では悪天候のために各チームが行うことができなかったフリー走行での作業が、レース戦略を組み立てる上で極めて重要になります」

ドライバーのコメントニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア):
「僕は、ハンガロリンクでのレースにはいい思い出がある。特に2010年、キャリアベストである6位入賞を果たしたことだ。また、2009年、GP2では優勝したこともある。だから、ハンガロリンクへ戻ってくることを楽しみにしていた。ブタペストの街も楽しみたいしね。ハンガロリンクは、とてもスローなサーキットだけど、コーナーが連続しているから速いラップを刻むことがとても難しい。とてもチャレンジングでリズムを見つける必要がある。タイヤへの負荷は大きいよ。常にコーナーの中にいて、タイヤをクールダウンできる長いストレートが無いからね。僕らのマシンは、高速コーナーが少ないモナコやバレンシアで強さを発揮したから、ハンガロリンクにも合っていることを期待しているし、今週末はポイント争いができるレースにしなければと思っている」

ピレリ・テストドライバーのコメントハイメ・アルグエルスアリ:
「ハンガリーは、ちょっとゴーカートのトラックに似ている。楽しめるが、タイヤやドライバーにとって、すごくタフなレースだ。高い気温でさほど冷却がきかないから、心拍数は上がりっぱなしだよ。ダウンフォースに関しては、シーズン中で最も高いレベルのセットアップで走行する。だから、マシンの空力ポテンシャルは最大限になり、タイヤにも影響を与えることになる。特に、左フロントタイヤへの負荷が大きい。中・低速コーナーが多いため、連続するトラクションとブレーキングの安定性がとても重要だ。高速コーナーは一つだけで、そこが唯一のオーバーテイクポイントでもある。昨年のレース展開は複雑で、インターミディエイトタイヤでスタート後、スリックタイヤへ交換したけど、今年は全く異なる展開になると思う。今週末、ハンガリーで力を発揮するマシンは、最も大きなダウンフォースを生み出すマシンだ。ここでは、それが最も重要な要素だからね」

テクニカルノート:
・スタートフィニッシュストレートは、長さ約700mで、このサーキットで唯一のストレートである。全長4.381kmのサーキットは、ストレート以外は14の連続するコーナーで構成されており、タイヤは、ほぼ常にコーナー上を走行している。ラップ中でマシンがフルスロットル状態になるのは、わずか10秒程度である。
・マシンは、ターン6とターン7間のシケインでは、レーシングラインの一部として縁石上を走行する。この時、タイヤにかかる負荷は、重量に換算すると800kgほどである。
・モナコと同様、ハンガリーでは、グリップを最大限にするためのハイダウンフォースセットアップと、トラクションを向上させるための軟らかめのサスペンションセットアップでマシンは走行する。また、マシンは、急角度の方向転換に対応するため、精確なターンインを必要とする。したがって、精確なロードホールディングを生み出すために硬めのフロントエンドで走行する傾向がある。しかし、ハンガリーでの極めて重要な要素である、タイヤの摩耗を増大させないようにセットアップすることが重要である。

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