インドGPでレーススチュワードを務めたジョニー・ハーバートが、フェリペ・マッサとルイス・ハミルトンの接触に関してなぜマッサにペナルティを科したのかを説明した。
今季頻繁に接触しているふたりがインドGP決勝でも接触を起こした。ハミルトンが前のマッサを抜こうとした際にふたりは接触、その後マッサにドライブスルーペナルティが科され、彼はこの決定に不満を表している。
しかし、スチュワードを務めたハーバートはThe Nationalの自身のコラムにおいて、自分たちの決定は正しかったと主張し、理由を次のように説明した。
「ルイス・ハミルトンとの接触に関してフェリペ・マッサにペナルティを科すことを決めた理由は簡単な事実だ。避けられた事故だったからだ」
「マッサが我々の決定にショックを受けたのは知っている。だが、私は自分たちは正しい判断をしたと信じている」
「決勝23周目、マッサのフェラーリがルイス・ハミルトンのマクラーレン・メルセデスと接触した時、我々はこの一件に関してペナルティを科すべきかどうかを検討するためにビデオを見直した。さまざまなカメラアングルから見て、手に入るすべてのデータをチェックした結果、マッサはハミルトンがそこにいたのを知っていながら彼の方に横切って曲がることにしたのは明らかだった」
「マッサがサイドミラーを見たのは(リプレイで)分かる。ふたりが左コーナーに向かう際、彼はハミルトンが左にいるのを知っていた。彼はワイドに右側に動いてそのコーナーを諦めたように見えた。それによってハミルトンに対し、左側のインに入り込むためのドアが開かれた」
「マッサこそが彼の前を横切ってコーナリングし、接触を引き起こしたのだ」
「ハミルトンには避ける術はなかった。彼はその動きから逃れようとしたが、その時には遅すぎて、接触が起こった」
「マッサがワイドになっていなければ、全く違ったシナリオになっていただろう。それでも接触が起こっていたなら、それはハミルトンのせいだった」
「だが、今回起こったことは避けることができた。マッサはハミルトンがどこにいるかを知っていて、大きくふくらんで彼にドアを開け、そうしておいてさらに彼の方に向かい、ハミルトンにスペースを残さなかった。だから彼にドライブスルーペナルティを科すという決定を下した」