ジェンソン・バトンは、マクラーレンとの契約上、チームが離脱を認めない限りは来季移籍することができない。
フェラーリがフェリペ・マッサの後任としてバトンの起用を検討していると報じられた。
バトンとマクラーレンとの間では来年はオプション契約が結ばれているのみだが、チーム側の行使条項が盛り込まれており、バトンに他チームからオファーが来たとしても、マクラーレンが残留を望む限りは彼は移籍できない。
マクラーレンはバトンのパフォーマンスに満足しており、当初よりいい条件において2012年より後の比較的長期にわたる新契約を提示するものとみられる。
バトンはマクラーレンでの将来が固まりつつあるようにみえるが、チームメイトのルイス・ハミルトンとチームの交渉がスタートするのは数カ月後以降になるようだ。
ハミルトンは、マクラーレンが勝てるマシンを用意してくれる限りはチームに残ると述べている。
カナダGPでの予選パフォーマンスに不満を持ったハミルトンは、その日の夜にレッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーのもとを訪ね、個人的に話をしている。
これが両者の交渉の始まりかどうかは不明だが、ハミルトンにマクラーレン以外の選択肢を考慮する意思があることは分かる。
ただしカナダではバトンがレッドブルに勝って勝利を手にしており、マシンに速さがあるとなれば、ハミルトンもマクラーレン残留を選ぶだろう。