マクラーレンのジェンソン・バトンが今週末のF1日本グランプリでグリッド降格のペナルティを受けることが明らかになった。
バトンは、先のF1シンガポールGPのレース後に受けたマシン調査でギヤボックスにトラブルの疑いがあることが判明した。彼のマシンが抱えていたトラブルは、トップ走行中にルイス・ハミルトンをリタイアに追い込んだもう一台のものと同一であるとみられている。
マクラーレンは、バトンのギヤボックスを交換する以外に選択肢がないとしており、彼は日曜の鈴鹿で5グリッド降格のペナルティを受けることがほぼ決定的となった。チームは、ハミルトンにも新しいギヤボックスを載せることにしているが、彼は前戦シンガポールを走りきることができなかったため、ペナルティの対象にはならない。
「ジェンソンのギヤボックスは、シンガポールのレース中にルイスのギヤボックスと同じトラブルを抱えていた。その後の調査で問題が明らかになった」とテクニカルディレクターのパディ・ロウは語っている。
「そのため、2台のマシンは日本グランプリを新しいギヤボックスでスタートすることになるだろう」
「もちろんジェンソンとチームにとってはとても残念なことだ。しかし、すでに原因を特定し問題は解決できたと考えている。今はふたりが表彰台を目指して戦うことができるとポジティブに捉えているよ」
現在バトンは選手権リーダーのフェルナンド・アロンソから75ポイント差でランキングは6位。彼が今後もタイトル争いに踏みとどまるためには、鈴鹿での優勝が絶対的な条件になっている。