イギリスGP木曜記者会見に出席したジェンソン・バトンは、ブラウンGPと自身の独走はF1のイメージを損なうものではなく、毎年同じチームばかりが勝つよりもシリーズにとってよいことであると主張した。

 記者会見で、今年のF1でブラウンGPとバトンが連勝していることに対し、“これはF1ではよいドライバーよりよいマシンを持つことの方が重要であることを示し、F1のイメージにとってよくないことなのでは”との問いが投げかけられた。これに対し、バトンは、勝利も敗北もチーム全体のものであると述べた。
「F1はこの約10年か20年、変化していない。変わったのはチームのパフォーマンスだ。ドライバーのパーセンテージはどれくらいだとか、マシンのパーセンテージがどれくらいだとか、そういうことを話すのをやめれば、レースをうまくやっていくことができるし、レースを楽しむことに集中できる」
「マシンの役割は大きいけれど、それはチームの努力によるものであり、ひとりひとりのスタッフ全員の作業によるものだ。もし世界選手権を勝ち取ったなら、勝ったのはチームだ。それはうまくいっていないときでも同じで、負けるときも、チームとしての敗北ということになる。昔からずっとそれは変わっていない。僕らはいいマシンに乗りたいと思っている。でもそれを実現するのは自分たち自身なんだ。僕も、とても時間がかかったけれど、ついにここまでたどり着いた」
「素晴らしいスポーツだと思う。ファンの人たちはテレビをつけていいレースを見たいと思っているはずだけど、今年は接戦でいいレースが展開されている。シーズンを通して熾烈な競争になるはずだよ。他のチームに関してもいいことだと思う。長い間、フェラーリとマクラーレン、そしてルノーだけが世界選手権を獲得してきたけれど、今はそういったチームを相手に、他のチームがトップ争いを繰り広げている。それはこのスポーツのためにいいことだと思う。今後数年のモーターレーシングに、彼らトップチームは存在しているだろうけど、そこにはブラウンGPやレッドブルも含まれることになるだろう。それはこのスポーツに必要なことなんだ。たくさんのチームが競争力を持ってトップ争いをすることが必要だ。ひとつのチームが毎年毎年世界選手権を勝ち取るなんて、いいことじゃない。毎年競争が激しい方がいいと僕は思うよ」

 バトンが所属するブラウンGPは、来季F1へのエントリーを条件付きで申請している。この問題について問われたバトンは、ノーコメントの姿勢を貫いた。
「それは僕らが話すことではないと思う。協議を行っているのは僕らじゃないからね。チーム代表やチームオーナーたちはこの数週間、とにかく会議に次ぐ会議で忙しく過ごしてきた。今の段階で僕らが状況についてコメントをするのはフェアじゃないと思う」

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